ヒュンダイ・モータースポーツが近い将来、世界ラリー選手権への参戦プログラムを終了して、WECやル・マン24時間レースに転向する可能性があるとラリーメディアのDirtFishが報じている。
世界ラリー選手権のトップカテゴリーは、2022年からプラグイン・ハイブリッドシステムを搭載したRally1マシンに移行する計画だが、もしヒュンダイが世界ラリー選手権から撤退するとしたら、その前になる公算が大きい。アダモは、新型コロナウイルスの影響を受けている現在の経済状況では新しいテクニカルレギュレーションの導入を遅らせるべきだとしてFIAに圧力をかけていると以前から報じられてきた。
ヒュンダイ・モータースポーツのチーム代表を務めるアンドレア・アダモは、DirtFishの取材に対してヒュンダイがWRCを離れる可能性について語っている。
「好きなように書けばいいさ。この権利を許すために人が死んだんだから。私が言いたいのは、このハイブリッドのことは今のところトリッキーで、時間が短すぎるということだ。私の心配はそこにある」
ル・マンへの転向の可能性はあるかと尋ねられたマトンは、続けてこう答えた。
「ヒュンダイが世界でできること、技術、能力を示すことができるモータースポーツなら、どんな種類のものでも歓迎する」
ヒュンダイは新しいi20 Rally2を水曜日に発表し、さらにi20 Rally3の開発計画も間もなくリリースする予定となっており、世界ラリー選手権へのファクトリーとしての参戦計画にかかわらず、カスタマーのためのクライアント部門はラリーにも関与し続けると推測されている。