WRC2021/02/23

ヒュンダイ、i20N Rally2で4日間のスノーテスト

(c)Hyundai

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 ヒュンダイ・モータースポーツは先週、新しいヒュンダイi20N Rally2のテストをスウェーデンで4日間にわたって行い、クレイグ・ブリーンとオリヴァー・ソルベルグが600km以上の走行をこなしている。

 これらの4日間にわたるテストは、本来ならばラリー・スウェーデン開催されるエリアだったトーシュビーの北の完璧な雪と氷のコンディションのなかで行われており、ブリーンとソルベルグがそれぞれ2日間ずつステアリングを握っている。

 今回のウィンターテストは、この夏にホモロゲーションが予定されるi20N Rally2の今年最初のテストとなり、ダンパーとデファレンシャルのセッティングを中心にして、クルマのバランスとグリップを最適化するための作業が行われたという。

 今シーズンからヒュンダイのWRC2ラインアップに加わったソルベルグは、この開発作業に参加できたことに興奮していると語った。

「ヒュンダイ・モータースポーツはこのマシンで本格的なステップを踏んでおり、すでにトラクションとハンドリングは非常に良いものだった」とソルベルグは語った。

「このようなワールドチャンピオンを獲得したチームと一緒に仕事をすることは僕にとって素晴らしい機会であり、新しいプロジェクトの開発に参加することは非常にエキサイティングなことだ。ヒュンダイがRally2で勝てるマシンを作るために一生懸命働いていることは非常に明白であり、競技に出場する前にホモロゲーションのためのプロセスから作業に加わることができることは素晴らしい気分だ」

「このカテゴリーの競争は信じられないほど高いものであり、僕は過去数年間にこのカテゴリーのマシンを数多くドライブしてきたが、この経験がヒュンダイi20N Rally2の開発に役立てたら素晴らしいことだ」

 ヒュンダイ・モータースポーツのカスタマーレーシングオペレーションの責任者であるアンドリュー・ジョンズは、i20N Rally2の開発プログラムが理想的に進んでいると述べている。

「i20N Rally2の開発スケジュールは計画通りに進んでおり、今回のスノーテストは、あらゆる面で対応できる競争力のあるマシンを準備するための重要なステップとなる。4日間でカバーされた走行距離は、カスタマーが冬のラリーに出場したときに非常に役立つだけでなく、昨年のグラベルステージで開始された開発を進めるのにも役立つ。今後数か月間、エンジニアはテストを継続し、さまざまなドライバーを使用して、車のあらゆる側面に関する幅広いフィードバックを得ることになり、最終的にカスタマーに届けられるパッケージは、素晴らしい完成度になるはずだ」