WRC2021/12/04

ヒュンダイのニューカーのテストは大雪で中止に

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、2022年の世界ラリー選手権に挑戦する新しいi20 N Rally1の最初のテストを大雪のために中止することを選択した。

 ヒュンダイは先週、それまでテストを行ってきたプロトタイプのi20 N Rally1とはボディワーク、エアロ、クーリングパッケージが異なる最新仕様のマシンのシェイクダウンをドイツ国内にチームが所有するパーマネントテストサイトで行ったあと、アルザスでラリー・モンテカルロにむけた6日間にわたるテストプログラムを開始した。

 テストはターマックでのこのマシンのパフォーマンスを試すことが目的だったようだが、初日にオイット・タナクが初めてこの新しいi20 N Rally1を走らせたときからすでにパウダースノーがコースを覆いつくし、2日目にオリヴァー・ソルベルグがステアリングを引き継いだときにはコースの雪は溶け出して、モンテカルロの典型的な複雑なコンディションのなかでテストは行われた。

 しかし、この後、アルザス地方はふたたび大雪に見舞われたため、ヒュンダイはテストの続行をキャンセルすることになり、ティエリー・ヌーヴィルが新しいi20 N Rally1を初体験するのは先送りとなってしまった。

 ヒュンダイは新たなテストの場所の選定を行っており、コースが決まり次第、ヌーヴィルとともにテストを再開するものと見られている。