WRC2018/03/03

ヒュンダイ・モータースポーツに新社長が就任

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツGmbHの新社長にスコット・ノーが就任した。ノー新社長は、3月1日からすでにWRCプログラムからカスタマー・レーシング活動まで、ヒュンダイ・モータースポーツのあらゆる活動における全経営的責任を負う。

 2012年末にヒュンダイ・モータースポーツをゼロから立ち上げて、これまでのWRCプログラムを成功させたチェ・ギュホン社長は、韓国のヒュンダイ本社に戻り、新たに設立されるハイパフォーマンス・ビークル・アンド・モータースポーツ部門のボスに就任する。新組織は、本社とヒュンダイ・モータースポーツのシナジーを最大限に引き出し、高性能車事業をさらに発展させる責任を負う。

 ノー新社長は、5年あまりにわたってヒュンダイを牽引してきたギュホン社長に代わって、世界ラリー選手権への参戦プログラム、ドライバー開発プログラム(HMDP)、ますます激しくなっているR5マシン及びTCRへのカスタマーサービスの強化など、ヒュンダイのモータースポーツ最前線においてすべての分野を担当する。

「過去5年間に私の前任者だったチェ代表が築いた強固な礎に基づいているヒュンダイ・モータースポーツの社長を引き継ぐことに大きな誇りを持っている」とノー新社長は語った。

「モータースポーツはヒュンダイの組織内で重要な役割を果たしており、ハイパフォーマンスなクルマを創造するという我々の使命に不可欠であるエンジニアリング技術を強化しながら、私たちのブランドに対する国際的に認知度を高めるのに役立つ。情熱的なモータースポーツファンとして、私はヒュンダイがWRCとカスタマーレースで成功した道を歩み続けることに手助けできることを楽しみにしている」

 ノー新社長は、ヒュンダイでのキャリアを韓国でスタートしたのち、1999年にアメリカに転勤、営業とマーケティングのコーディネーターとして5年間働いている。さらにヒュンダイ・オーストラリアでは、2013年に韓国に帰国するまで製品企画マーケティング担当コーディネーションディレクターとして5年間働いていた。韓国本社に戻った当初は海外プロモーションチームのゼネラルマネージャーを務め、2014年にディレクターに就任し、新車販売、広告、スポーツマーケティング、モーターショーを計画し、管理しており、最近までヒュンダイのグローバル戦略を担当するブランド戦略グループの責任者を務めていた。