WRC2022/04/24

ヒョンデ、ヌーヴィルのペナルティにアピールへ

(c)Hyundai

 ヒョンデ・モータースポーツのチーム副代表であるジュリアン・モンセは、クロアチア・ラリーの金曜日のロードセクションでのスピード違反によってティエリー・ヌーヴィルが1分間のペナルティを科されたことに対し、チームは見直しを求めてアピールをする意向であると語った。

 ヌーヴィルはクロアチアの初日、最初の4つのステージを終えて総合2位につけていたが、ループの終盤にマシンのオルタネーターのトラブルに見舞われた。ステージ後に彼は修理を試みたが、サービスでのタイムコントロールに遅着することが確実だったことから、タイムペナルティを避けるために制限速度を超過、80km/hの制限の道路で156km/hという重大な違反があったとしてスチュワードは金曜日の夜、彼に1分のペナルティを科すことを決定した。

 すでにヌーヴィルはヒョンデi20 N Rally1のバッテリーが途中で完全に切れたため、マルティン・ウィダーゲとともにサービスまでマシンを押すことになったが、努力むなしくタイムコントロール遅着による40秒のペナルティを受けている。

 スチュワードは土曜日の朝、ヒョンデとヌーヴィルが速度違反による1分のペナルティを不服としてアピールする意向を示したことを発表した。ヌーヴィルがコメントを控えたのに対し、モンセはこのアピールの根拠を説明した。

「現時点では、我々はアピールする意向でやっている」とモンセは語った。

「これは全体のプロセスだ。まず、アピールするつもりであることを宣言し、次にアピールすることを確定しなければならない。そのために96時間の猶予が認められていて、それはまだ締められていない」

 つまり、ヒュンダイは火曜日の夕方までに、課せられたペナルティを不服とするかどうかを決定しなければならない。

「そのためにはデータ、証拠、事実を収集する必要がある。もしそれらが十分であれば、アピールに踏み切る」

 特にどのような点で不服申し立てができると考えているのかと尋ねると、モンセはこう答えた。

「我々は彼のスピード違反には異議を唱えない。これは明らかだ」

「でも、それは本当に残念なことだ。誤解はしないでほしいが、昨日、ティエリーとマルティンはマシンを押して歩き、彼らは疲れ切っていた。顔は真っ赤になり、完全に疲弊していた。そしてこれらのすべての努力の後に、『残念だが、さらに1分のペナルティだ』と告げることは本当に困難だった。安全面が重要なのはもちろんのことだが、スポーツ面も考慮される必要があると思う」