WRC2025/12/25

ヒョンデ、i20 N Rally2に大型アップデート

(c)Hyundai

 
 ヒョンデ・モータースポーツは、世界ラリー選手権のWRC2などのカテゴリなどに参戦するヒョンデi20 N Rally2のポテンシャル向上を狙って大型のアップデートを行う。

 今シーズンのヒョンデは、WRC2にワークスチームを投入しておらず、やや異例の状況にあった。i20 N Rally2は、パフォーマンス面でカテゴリーをリードするマシンに大きく遅れをとり、ヒョンデがRally2プロジェクトの開発を完全に打ち切る準備をしているのではないかと思われる場面さえあった。

 しかし、その状況は大きく変わった。ヒョンデは現在、Rally2パッケージへの投資を強化しており、2027年以降、選手権のトップカテゴリに導入される新しいWRC27 Rally1マシンと対等に競いあえるようしているかのようだ。

 ヒョンデ・モータースポーツのカスタマーレーシング部門は、パフォーマンスとハンドリングの両方を向上させることを目的とした一連のアップデートを開発した。

 エンジンには、個別にテイラーメイドするようにエンジンキャリブレーションが行われることになり、1.6リッターターボエンジンのポテンシャルを最大限に引き出す。この作業はヒョンデ・モータースポーツのエンジニアによって1基ごとに行われ、トルクの増加とパワーデリバリーも改善される。

 またハンドリング性能を向上させるため、内部部品を刷新したダンパーが採用され、改良されたリヤウィンドウは通気性を向上させ、フロントガラスの曇り防止にも貢献する。

 アップグレードパッケージのテストと開発は、複数の経験豊富なドライバーの協力を得て行われた。その中には、ヒョンデのWRCラインナップに復帰したダニエル・ソルド、フランスのターマックスペシャリストであるエリック・カミリー、そしてオーストリアで複数回チャンピオンに輝いたシモン・ワグナーなどが含まれる。

「Rally2市場での地位を維持するためには、マシンの開発を継続する必要がある。さもなければ、お客様と共に、私たち自身も取り残されてしまうリスクがある。最新のアップデートは、マシンに秘められたパフォーマンスを最大限に引き出すことを目指している」とヒョンデ・モータースポーツのカスタマーレーシングマネージャーを務めるブノワ・ノジエは述べた。

「カスタムメイドのキャリブレーションにより、すべての顧客のエンジンが常に最大限の性能を発揮できるようになり、その他のアップデートは、あらゆるコンディションでドライバ―が自信を持って運転できるようにするものだ」