RallyCross2018/05/28

ファウスト、アメリカズ・ラリークロス初戦で圧勝

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 シルバーストンサーキットで開催された新しいアメリカズ・ラリークロス選手権(ARX)の開幕戦は、フォルクスワーゲン・アンドレッティ・ラリークロスのタンナー・ファウスト(VWビートル)がポールトゥウィンを達成した。

 圧倒的な速さで予選を制したファウストは、ポールポジションから好スタートを切ったが、予選2番手につけたチームメイトのスコット・スピード(VWビートル)は1周目にティモ・シャイダー(セアト・イビーサ)に抜かれて3位に後退、さらに後方からリアム・ドラン(シトロエンDS3)に激しくプッシュされることになり、早くもここでジョーカーラップを選ぶことになる。

 予選のQ1からQ3までをフォルクスワーゲン勢が制したあと、日曜日のQ4で一番時計を叩き出してスピードの波に乗ったシャイダーは、トップのファウストに襲い掛かるも、ファウストは2周目にはファイナルの最速ラップを叩き出して、じわじわとシャイダーを引き離しにかかる。

 ファウストは4周目にはその差を1.4秒まで広げて独走態勢を築いたところで、最終コーナーで波乱が発生することになった。シャイダーがミスによりタイヤバリアに接触してクラッシュ、これでスピードが2位へと浮上することになり、このままファウストがチームメイトに3.3秒差をつけてフィニッシュ、ARXの記念すべき開幕ラウンドでフォルクスワーゲン・アンドレッティが1-2フィニッシュを飾ることになった。

 ジャンプスタートによってファイナルでダブルジョーカーを行ったにもかかわらず、ドランが3位でフィニッシュ、スバル・ラリーチームUSAのパトリック・サンデル(スバルWRX STI)が4位で続いている。

 また、チームメイトのデビッド・ヒギンズ(スバルWRX STI)はスタート直前で駆動系トラブルに見舞われてファイナル出走が危ぶまれたが、どうにか最後尾からスタートするも、リヤサスペンションを壊してリタイアとなっている。

 クリス・アトキンソン(スバルWRX STI)は予選ヒートで7番手でセミファイナルに進出したが、惜しくもファイナルを逃している。