RallyCross2018/10/01

ファウストがCOTA優勝、スピードがARX王者に

(c)ARX

(c)Subaru Rally Team USA

 2018年アメリカズ・ラリークロス選手権(ARX)は、世界ラリークロス選手権のアメリカ・ラウンドと併催される形でサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で最終戦を迎え、フォルクスワーゲン・アンドレッティ・ラリークロスのタンナー・ファウスト(フォルクスワーゲン・ビートル)が優勝、2位でフィニッシュしたチームメイトのスコット・スピード(フォルクスワーゲン・ビートル)が初代王者に輝くことになった。

 予選から圧倒的な速さをみせたファウストに対して、スピードは接触などによって初日5番手となったものの、最終日のQ4でトップタイムを奪い、2番手で予選を通過することになった。スピードがチャンピオンになるためにはファイナルのグリッドについて1ポイントを獲得すればよかったが、セミファイナル2を制してファウストと並びフロントローからファイナルをスタートすることになった。

 ファイナルでは2台のビートルがクリーンなスタートを決め、ポールシッターのファウストが1コーナーのホールショットを奪うなか、スピードはジョーカーラップを選択することになる。

 ファウストに続いて2位で続いていたレンブロ・モータースポーツのスティーブ・アルピン(フォード・フォーカスRS RX)が4周目にジョーカーラップを選び、スピードはこれをなんなく交わして2位に浮上するや、ファウストへの追撃を開始するものの、5周目にジョーカーを選んだファウストがそのまま首位をキープ、スピードに1.5秒の大差をつけて優勝を飾ることになった。

 スバル・ラリーチームUSAは最終戦に3台のスバルWRX STIを投入、クリス・アトキンソンはQ3とQ4でともに2番手タイムを叩き出して予選3番手を奪い、今季負けなしで勝利を築いてきたフォルクスワーゲン勢に初めて一矢報いるか期待された。だが、セミファイナルで後続のマシンにプッシュされて、彼は惜しくもファイナルを逃してしまう。ファイナルには2台のスバルが進出、トーマス・ヘイッキネンがスバルでのデビュー戦で健闘したものの表彰台に届かず4位でフィニッシュ、パトリック・サンデルは5位となった。

 レンブロ・フーニガンレーシングのケン・ブロックはファイナルでグリーンライトが点灯した瞬間に技術的な問題を抱えてリタイアとなってしまった。