WRC2017/03/24

フィンランド、オウニンポウヤを含むルートを発表

(c)Citroen

 木曜日の午後にヘルシンキで発表された今季のラリー・フィンランド(7月27日〜30日)のアイテナリーは、伝統的な高速ステージと新鮮なアイデアが混ざり、アクション満載の4日間となっている。

 2017年のFIA世界ラリー選手権の第9戦として開催されるフィンランドは、昨年は有名なオウニンポウヤのSSが逆向きに行われたが、今年は通常の方向に戻り、さらにラウカーやランカマーなどの伝統のステージがアイテナリーに復帰する。

 全25SSで、約316kmを走行する。そのうち12のステージは金曜日に行われる。副クラーク・オブ・ザ・コースのカリ・ヌーティネンは、イベントを計画する上で、その豊かなバラエティは原動力となったと語った。

「皆がよく知っているように、フィンランド中部のグラベル道路の数は増えておらず、ルートを計画する際に考慮すべき他の事柄も非常に多くある」と彼は語った。

「しかし、我々はドライバー、観客、メディアにラリーをさらに楽しんでもらうために、毎年ルートを更新したいと考えている。今年のルートは、フィンランドのさまざまな種類のラリーロードを幅広く取り揃えたコンパクトパッケージだ」

 ラリー・フィンランドは、例年通り、木曜日の夜にラリーベースのユヴァスキュラでハルユのターマックの市街ステージでスタートする。

 ラリーは金曜日の朝にグラベルに切り替わるが、新しいステージを加えて昨年とは大きく様変わりしている。ユヴァスキュラの西で行われるハリネン、大きなジャンプで有名なウーリア、ユッコヤルビの3つのステージを矢継ぎ早に2回ループする。そのあと北方でアーネコスキ、ラウカー、ランカマーを走ったあと、アーネコスキとランカマーのみ2回目の走行を行い、最後に再びハルユのステージでこの日を終える。

 土曜日は、2016年にも使用されたヤムサ地方のワイドでハイスピードの道路と大きなジャンプが特徴となる。オウニンポウヤ、パイヤラ、ピーラヤコスキのステージは昨年とは逆方向のドライブとなり、オウニンポウヤはカカリストの壮観なヘアピン直後にフィニッシュする。サーラーティのステージは昨年と同じルートで、この4つのステージを2回ループする。

「土曜日は再びラリーにおいて運命を分ける一日となるだろう。ステージはフィンランド中央の南部の素晴らしい高速道路で、大きなタイム差が生まれるだろう。これらのステージは、テレビ映像においても、ノスタルジックなラリー・フィンランドの素晴らしい景色を提供してくれるだろう」とヌーティネンは付け加えた。

 日曜日のフィナーレは昨年同様にレンパーとオイッティラを2回ループする。オイッティラの2回目の走行はライブTVのパワーステージとなり、上位5番手タイムまでボーナスポイントが加算される。