WRC2017/09/10

フィンランド選手権第6戦で新井が3位表彰台

(c)TMR

 9月9日に行われたフィンランド選手権第6戦オイリ・ヤロネン・ウーシカウプンキ・ラリーにおいてTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムで欧州修行中の新井大輝(フォード・フィエスタR5)が総合3位でフィニッシュ、同選手権では3度目のポディウムを飾ることになった。また、足立さやかとコンビを組むヤルッコ・ニカラ(スバル・インプレッサWRX STI)が総合2位でフィニッシュ、足立にとっては第3戦のターコ・ラリーに続く2度目のポディウムとなった。

 首都ヘルシンキの北西に位置するウーシカウプンキで9日に開催されたオイリ・ヤロネン・ラリーに、トミ・マキネン・レーシングからは新井とともに勝田貴元、そしてニカラ/足立が出場、雨によって難しいコンディションとなったチャレンジングなステージに臨むことになった。

 ラリーは序盤から選手権リーダーのテーム・アスンマー(シュコダ・ファビアR5)がリードする展開でスタート、朝のループを終えて新井は16.4秒差の5番手、勝田も24.7秒差の6番手で続く展開となった。しかし、2番手につけていたイェッセ・トゥルネン(ヒュンダイi20 R5)がSS6でトラブルのために後退、さらに首位につけていたアスンマーもゴール目前のSS7のパンクで50秒をロスして4位に後退することになってしまう。

 これでトップに浮上したユハ・サロ(プジョー208 T16 R5)が今季初優勝を飾り、ニカラ/足立も2位でフィニッシュ、二人のコンビでの今季2度目の表彰台を達成することになった。

 3位争いは最終ステージまでドラマが続き、パンクで遅れたアスンマーが猛プッシュを敢行するも、6.7秒差で逃げ切った新井が、フィンランド選手権では昨年の最終戦ピレリ・ラリー・タンペレ以来となる3度目のポディウムを獲得することになった。

 また、勝田はSS1のスタート前からギヤボックストラブルに見舞われるも、堅実な走りで5位でフィニッシュ、フィンランド選手権での自己ベストでのゴールを迎えている。

 新井と勝田の次戦は、10月5〜8日に開催されるWRC第11戦ラリー・デ・エスパーニャが予定される。