ダカール・ラリー2026のステージ3は、フォード・レーシングのミッチ・ガスリー(フォード・ラプター)が勝利し、ダチア・サンドライダースのナッサー・アル-アッティーヤ(ダチア・サンドライダー)から総合首位を奪取した。
フォード勢は月曜日は1台もトップ10入りすることができず低調となったが、火曜日にアル・ウラ周辺で行われた421kmのステージでは、フォード・ラプターが終始レースを支配し、圧倒的な強さを見せた。
ステージ3を終えた時点で、フォード・ラプターのドライバーたちは総合順位で驚異的な上位独占を築いている。首位は29歳アメリカ出身のガスリーで、全体としてパンクが多発した火曜日のステージ3ではパンクなしでフィニッシュ、最速タイムを記録した。4時間強に及んだこのステージで、ガスリーは2位でフィニッシュした旧スペックのフォード・ラプターを駆るMDスポーツのマルティン・プロコップに2分27秒の差をつけた。
「興奮している。トップカテゴリでの初めてのステージ優勝だし、まったく予想もしていなかった。厳しいステージだったが、クリーンに走れたし、パンクも一度もしなかった。ケロン(コドライバーのウォルチ)は素晴らしい仕事をしてくれたし、ずっと走り続けることができた」とガスリーは語った。
「岩だらけのセクションではスマートに慎重に走ることができたし、可能な時にプッシュした。状況をうまくコントロールできたと思う」
総合順位ではプロコップが2位に浮上し、首位のガスリーとの差はわずか26秒となっている。3位はマティアス・エクストローム(フォード・ラプター)、4位にカルロス・サインツ(フォード・ラプター)、5位にナニ・ローマ(フォード・ラプター)が続いている。水曜日と木曜日の2日間にわたるマラソンステージを前に、フォード5台が4分差で上位nいひしめく状況となっている。
総合6位と7位にはルーカス・モラエスとクリスティーナ・グティエレスの2台のダチア・サンドライダーが続き、そしてアウディ・エンジン搭載のセンチュリーCR7を駆るマチュー・セラドーリもトップ8に食い込んだ。
一方で、ダカール・ラリーで5回の優勝経験を持ち、大会前から優勝候補と目されていたダチアのアル-アッティーヤは、総合首位で臨んだステージ3で想定外の後退を強いられた。明日のマラソンステージで不利な走行順にならないためには、この日を無理して上位のタイムで駆け抜ける必要はまったくなかったが、アル-アッティーヤは2本のスペアタイヤを失い、22分以上もタイムをロスして総合首位から10位に後退した。
「今日は非常にトリッキーだった。2回パンクしてしまったので苦しい展開となり、最後の100kmは、とにかく生き延びてステージを完走するだけでよかったので、楽に走った。今日も昨日も、とにかく生き延びればよかった。でも、あまりタイムを失わなかったので、とても満足しているよ。明日は良い日になるだろうね」
アル-アッティーヤは依然として首位から11分あまりの遅れにとどまっており、長丁場のダカールにおいてその差はそれほど大きくない。
初のダカールラリー制覇を狙うセバスチャン・ローブ(ダチア・サンドライダー)もまた、厳しい一日になっている。彼もチームメイト同様に2回のパンクで遅れてしまい、首位からは約17分遅れの総合12位にとどまっている。「このコンディションは僕たちにはあまり合っていないようだ。パンクを避けるために本来の実力の20%の速さで走っているのにパンクする。100km走った時点で2回もパンクした。昨日は全く同じ走り方をしていたのに、パンクは一度もなかった。2回もパンクしてまだ300kmも残っていると、残りのステージはゆっくりとしたペースで走らざるを得なくなる」とローブは不満を漏らした。
トヨタ勢は、月曜日のステージ2で1-2-3-4-5独占を達成したにもかかわらず、アル・ウラでは彼らの大半が、決して優位に立つことはなかった。唯一の例外は、トヨタGAZOOレーシングW2RCのギー・ボテリル(トヨタDKR GRハイラックス)で、終盤に追い上げてトップから5分53秒遅れの3番手タイム、25位から17位へと躍進した。
ステージ2優勝者のセス・キンテーロ(トヨタDKR GRハイラックス)は275km地点でメカニカルトラブルによりストップし、1時間15分という大幅なタイムロスを喫して27位へと後退してしまい、ヘンク・ラテガン(トヨタDKR GRハイラックス)がチーム最上位の11位となっている。