WRC2016/10/30

フローネ、毒蛇に噛まれる?

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 ラリーGBでコドライバーのオラ・フローネがタイヤ交換の作業のときにヘビに噛まれたような気がすると訴え、医師の診察を受ける珍しい出来事が起こった。

 マッズ・オストベルグのコドライバーを務めるフローネは、金曜日の午後、ダィフナントの2回目の走行の前にタイヤ交換の作業を行っていたときに、おそらくヘビに噛まれたようだと訴えた。

「僕らはクルマを止めて作業しようとしていて、クルマが後退しないよう石を探していたんだ」とフローネは語った。「乾いた石壁のなかに手頃な石をみつけたので、手をいれてそれを取り出そうと格闘した。そのときはなにも感じなかったんだ」

「ステージのあとよくない感じがするとマッズに話したんだ。僕は親指がけいれんしていたし、とても奇妙な感じだったんだ。それがどんどん悪くなったので、チェスター(その夜にプロモーションイベントが行われた会場)に到着したときには、さらによくない感じがしていて、手がとても大きくなっていたんだ」

 フローネはこの腫れが一晩寝れば直ると考えていたが、土曜日の朝のオープニングSSに臨んだときには明らかにまだ問題があったとオストベルグは証言した。

「今日、オラは朝からおかしかった。彼はいつもとは違ったし、ステージが始まっても正常ではなかったよ。彼にはリズムがなかったし、ペースノートを読んでも正常ではなかったよ」とオストベルグは語った。

「僕らはそのことについて話し、次のステージのために調整しようとしたが、悪くなるばかりだった。どんな感じがするのか聞いたら、彼はよくないようだと言うので、彼の手をみたら、2つの噛み痕があったんだ」

 フローネはこの日の昼前にコリスで行われたリグループで医師を見つけて抗炎症剤をもらい、それで症状が治まったため、オストベルグは無事に7位で二日目を走り終えることができた。

 フローネが本当にヘビに噛まれたかどうかは定かではないが、オストベルグは明らかにフローネの気分は悪そうだったと語っている。

「僕の経験では、ヘビに噛まれた場合には明らかにそうと分かるものだ。ノルウェーには毒蛇もいるが、人間には危険がないもので、たぶん少しの発熱と動転するくらいなもので、それらは症状も似ていたよ。それにしても変てこなこともあるものだ」

(記事ソース:WRC公式サイトwrc.com)