WRC2022/08/25

フールモー、マシン修理が間に合わずギリシャ欠場

(c)M-Sport

 Mスポーツ・フォードのアドリアン・フールモーは、先週末に開催されたイープル・ラリー・ベルギーにおけるマシンダメージにより、来月のアクロポリス・ラリーを欠場することになった。

 フールモーはイープルの土曜日、チーム最上位の4位につけていたが、SS15に向かうロードセクションで渋滞していた一般車を強引に抜いたことから警察の聴取を受けることになり、スタート前のタイムコントロールに遅れ、20秒のペナルティを受けることになり、5位で最終日を迎えていた。

 フールモーは最終日の朝、失ったポジションを取り戻すために4位につけるオリヴァー・ソルベルグを猛プッシュ、10.1秒差まで迫ることになったが、最終ステージの一つ前のSS19ワトウ・ステージでクラッシュ、ディッチに落ちたあとマシンのフロントを電柱に激しくヒットしてしまった。

 このアクシデントから3日後、Mスポーツはこのクラッシュで受けたマシンのダメージが大きく、2週間後のアクロポリスへの出場するためにはクルマの準備が間に合わないことを発表した。

 Mスポーツはソーシャルメディアにおいて次のように発表している。

「イープル・ラリーでのアクシデントにより、アドリアン・フールモーのマシンをアクロポリス・ラリーに間に合うように修理することは不可能となった」

「残念ながら、アドリアンとアレックス(・コリア)はギリシャに参戦しないが、クルーは今後の準備のために現地でレッキには参加する」

 Mスポーツは、アクロポリスには、クレイグ・ブリーン、ガス・グリーンスミスのレギュラーメンバーに加え、セバスチャン・ローブ、ジュルダン・セルデリディス、ピエール-ルイ・ルーベの3人が復帰した5台体制となる。