WRC2025/02/17

フールモー、不適切発言に3万ユーロの高額罰金

(c)Hyundai

 ラリー・スウェーデンのスチュワードは、アドリアン・フールモーのステージエンドでのコメントがスポーツマンにふさわしくなく、WRCの品位を著しく汚すものだったとして3万ユーロ(うち2万ユーロは12か月間の執行猶予付き)という高額の罰金を言い渡した。

 フールモーの波乱に富んだラリーは、最後に追い打ちをかけるような痛烈な一撃で終わることになった。

 フールモーは金曜日、2つベストタイムを奪い、優勝候補の一人としてその存在感をアピールすることになったが、土曜日の朝、歯車が狂いはじめる。フールモーはヘルメットのストラップを装着し忘れたままステージをスタート、マシンを一度止めなくてはならならなかった。さらに彼はその日の午後にスノーバンクを乗り越えて雪原でスタック、リタイアとなってしまった。

 フールモーは最終日、一番手という不利なポジションでスタートしていたため、タイヤを温存してパワーステージで攻めることを選択、その結果、どうにか5番手タイムを奪い、ノーポイントを回避することになった。

 それでもフールモーはステージ終了時のインタビューで、最悪の週末になったことを何度も罵り、

 スチュワード・ミーティングに召喚されたフールモーは「前日にひどいミスを犯したことを説明するために、うまく説明できない感情を言い表すのに日常的に使われる口語表現を使用してしまった」と説明、「その言葉を使って誰かを怒らせたり侮辱したりする意図はなかった」として謝罪したといいう。

 スチュワードの報告書では、フールモーが言うとおり、問題の言葉が自身のパフォーマンスに向けられたものであり、一般的な口語表現になっていることを認めつつも、あのような冒涜的な言葉はテレビの生放送を含む公共の場での言論には不適切であるという事実は変わらないことを強調、不適切な言葉遣いだけでなく、言葉や身体による虐待を認めていない2025年FIA国際スポーツ規定に違反すると判断したと説明している。

 フールモーはすぐにその発言が不適切であることを認識し、スチュワードとFIAに謝罪、自身のソーシャルメディアで謝罪文を公式に投稿することを自主的に約束し、それはすでに公開されている。