アドリアン・フールモーは、ラリー・スウェーデンで表彰台を達成する速さをみせながらも、愚かなミスを繰り返して悲惨な結果で終えることになったが、もう2度とあのようなミスを起こさないと誓っている。
昨年のスウェーデンで初の表彰台を達成したフールモーはスタート直後から自信に満ちたペースを見せ、金曜日の朝のループを2位で終えることになった。その日の午後、エンジンストールで4位にポジションを落としたとはいえ、トップからは7.9秒遅れで十分に表彰台を争うチャンスは残されているかに思われた。
しかし、フールモーは土曜日2つの大きな挫折を味わった。ステージ開始前にヘルメットのストラップをきちんと締め忘れたため、マシンを停止してストラップを締めなければならなかった。このミスで失ったおよそ20秒を取り返すべく、彼は決然としたアタックを開始し、ステージ最速タイムを記録したが、サールシェーリーデン・ステージで雪だまりにはまってしまいリタイアせざるを得なかった。
フールモーは日曜日にラリーに復帰し、パワーステージに向けてなりふりかまわないタイヤ温存戦略を試みるもわずか1ポイントを稼いだ週末に終わり、さらにステージエンドで自らを罵る発言に対して、3万ユーロ(うち2万ユーロは12か月間の執行猶予付き)という高額の罰金を科されている。
このように悲惨な週末になったにもかかわらず、フールモーは自身の選手権にとっては楽観的な姿勢を崩さなかった。
「もちろんミスを避けてそこから進んでいく必要があるが、週末を通して競争力があったので、ペースがあったことはポジティブだ」とフールモーは語った。
「パワーステージで少なくとも1ポイントを獲得できたことを喜ぼう。最低限のポイントだが、何も得られなかったわけではないので、何かは得られたと思う」
ヒョンデに移籍した最初の2つのラリーですでに競争力を証明しているフールモーは、スウェーデンのようなミスを2度と起こさないことを約束した。
「僕たちは将来に焦点を当てている。まだ12戦のイベントがあり、やるべきことがたくさんある」とフールモーは述べた。「そして冷静さを保たなくてはならない。チームには申し訳なく思っている。土曜日のミスは2度と起こらないことを約束するよ。次のケニアではチームと力を合わせて成功に導くつもりだ」