WRC2018/08/03

ブダール、強いシトロエンが戻ったことに喜び

(c)Citroen

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 シトロエン・レーシングのチームディレクターを務めるピエール・ブダールは、マッズ・オストベルグが2位でフィニッシュしたラリー・フィンランドの結果をふりかえって、C3 WRCへの改良が完全に実を結んだことに満足していると語るとともに、チームの絶え間ない努力が報われることになったと喜びを語った。

 シトロエンは、ラリー・アルゼンチンでリヤアクスルにグラベル用の新しいジオメトリーを投入、1年ごしで取り組んできたC3 WRCのハンドリング改善計画を完成させるべく今回のフィンランドではフロントアクスルのジオメトリーを一新していた。

 シェイクダウンからオストベルグとクレイグ・ブリーンは速さを見せ、ブリーンは金曜日の朝のパンクで表彰台のチャンスを失ったが、オストベルグは優勝したオイット・タナクとの激しい首位争いを演じ、さらに最終日には追い上げてきた地元のヤリ-マティ・ラトバラを下して2位でフィニッシュすることになった。

 ブダールは、フィンランドでC3 WRCみせた速さに、このマシンの改善に務めてきたチーム全員が勇気付けられたと語った。

「今週末我々にとっては喜ぶべきこと理由がいくつもある!。5つのステージウィンをマークした我々のクルマは、フィンランドをベースにしている亜ニュファクチャラーに対しても戦うことができていた。つまりそれは、どんなサーフェイスでも十分に十分にコンペティティブに戦えることを証明している」とブダールは語った。

「この結果が、レース中もそうでない時、そしてテストの時も含め、このチームによって成し遂げられたすべての仕事が正しい方向に進んでいることを物語っている。またフィンランドで導入されたC3 WRCのフロントアクスル・ジオメトリーへのホモロゲートされたアップグレードが、その他、ダンパーやディファレンシャルなどへの微調整の作業とともに、重要で有効だったことも証明されている。ということで、私はチームのために本当に嬉しく思っている、彼らの絶え間ない努力が報われることになった」

 ブダールは、ミスのない走りでトヨタ勢と争ったオストベルグを称賛するとともに、不利な走行条件のなかパワーステージでボーナス1ポイントを獲得するなど十分いい走りをしていたとしてブリーンも高く評価した。

「マッズがこのラリーでは経験豊富なことは分かっていたし、彼がここで活躍できるとを信じるには十分な根拠があった。それでも彼が本当に速くて非常に一貫性に優れていたこと、そして地元の優秀なスペシャリストたちを完璧に抑えて我々に感動をもたらしてくれたといことは言わなければならない」とブダールは語った。

「クレイグのラリーに関してはスタートからボディブローをお見舞いされてしまったが、彼にもここで十分いい走りができる実力を持っていたからこそ、非常に残念結果となってしまったよ。だが掃除がとても重要になるこういう道路の上では、走行順が良くなければ、そこから順位を上げていくことはほぼ不可能なことだ。しかしながら彼がパワーステージで、選手権タイトルを争っている彼らに対してやってのけたことは、この週末彼が十分なペースを掴んでいたということを証明しており、それは私にとってとても重要な部分だ」