WRC2022/08/31

ブラシア骨折のためブリニルドセンが次戦代役へ

(c)WRC Promoter

 エイヴィン・ブリニルドセンは、負傷中のマルコ・ブラシアの代役として、9月8日から11日にかけて開催されるEKOアクロポリス・ラリー・ギリシャにトークスポーツWRTからWRC2に参戦する。

 2度のノルウェー・チャンピオンであるブリニルドセンは、選手権第10ラウンドの欠場を決めたブラシアの代わりに、シュコダ・ファビアRally2エボを駆り、チームメイトのアンドレアス・ミケルセンをサポートする。

 ブラシアは今月上旬、イープル・ラリー・ベルギーのテストイベントとして参戦したラリー・ヴァン・シュタデンで大クラッシュに見舞われた。

 ブラシアは痛みを抱えたままイープルをWRC2の11位で完走したものの、コックピットで不調を訴え、完治するまではギリシャのラフロードを走らないことを選択した。

 ブリニルドセンが代役としてチームに加わるのは、今回が初めてではない。昨年のアークティック・ラリー・フィンランドでも、ビザの問題で移動できなくなったブラシアに代わって同様の役割を果たし、カテゴリで4位を獲得している。

「なによりもまずマルコの回復を祈っている」とブリニルドセンは語った。「再びこのような機会を与えられたことを光栄に思う」

「僕を信頼してくれたシュコダとトークスポーツに感謝しなければならない。彼らは僕に来られるか尋ね、もちろん僕はイエスと答えた。ラリーは最高の仕事だ!僕は彼らが良い選択をしたと確信しているし、彼らが誇りに思えるようベストを尽くすつもりだ」

「アクロポリスは3、4回走ったことがある。ラフで長いラリーで、特に金曜日は1日中サービスがないため、安定した速さとトラブル回避のバランスを見つけることが重要になると思う」

 ブリニルドセンは、WRCにもっと頻繁に参戦したいが、経済的な問題でレギュラープログラムを組むことができないと語った。とはいえ、34歳の彼は、サポートカテゴリで何度も表彰台に上り、その実力を十二分に証明してきた。

「僕はいつも『これが最後のラリーになる』と言っている。なぜなら、このレベルで戦うための予算を捻出するのは大変だし、ほぼ毎週練習しなければならないからだ」

「今の経験と共に(レギュラー参戦することは)本当に、本当に良いだろう。でも、現実的に考えて、このレベルで戦うことはとても難しいということも理解しなければならない。戻ってこられて嬉しいし、チームのために良い仕事ができると確信している」

 来週のWRC2のエントリー台数は35台と、このカテゴリーの歴史上最も競争の激しいものの1つとなっている。