WORLDWIDE2019/04/15

ブリーン、サンレモで涙の逆転勝利

(c)CIR

 イタリア選手権第2戦は、クレイグ・ブリーン(シュコダ・ファビアR5)が不可能とも思えた11秒のビハインドを最終ステージでひっくり返して奇跡的な逆転初勝利を果たし、勝利を確信していたオレンジ1レーシングのシモーネ・カンペデッリ(フォード・フィエスタR5)にとっては悪夢のエンディングとなった。

 カンペデッリは金曜日に2つのベストタイムを奪って、ブリーンに9.6秒差をつけてラリー最終日を迎え、さらに2つのベストタイムを奪って20秒もの大差を築くことに成功した。ブリーンは最後のループにスペアタイヤ1本というギャンブルで臨んだが、最後のコル・ディ・オッジアのステージを前にその差は11秒も残されており、カンペデッリが逃げ切るかにも見えた。

 しかし、34.45kmというこのラリー最長ステージは、前半がドライで後半が雨で湿った難しいコンディションとなっており、そこにブリーンが逆転を可能としたチャンスが残されていたのかもしれない。なんとブリーンはここでカンペデッリを15.3秒も引き離すベストタイムを獲得して、4.3秒差をつけて逆転での勝利を飾り、WRCのトップドライバーの実力をまざまざと証明することになった。

「僕とポール(・ネーグル)は逆転できると信じていたし、実際、本気で取り組んでベストを尽くしたことで、イタリア選手権で最初の勝利を勝ち取ることができた。この勝利をチームみんなと共有できてとても幸せだよ」とブリーンはゴール地点でうっすらと涙をうかべてコメントをしている。

 いっぽう、勝利を信じていたカンペデッリは、ゴール地点でも逆転されたことにまったく気づいておらず、まさかの敗北に「地獄だよ」とつぶやくことになった。3位にはジャンドメニコ・バッソ(シュコダ・ファビアR5)が32.9秒差で続いており、選手権リーダーをキープしている。