WRC2021/03/04

ブリーンもイタリア開幕戦へ、クロアチアの準備?

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、イタリア選手権開幕戦のラリー・イル・チョッコにクレイグ・ブリーンがヒュンダイi20 R5で出場することを決定した。

 ヒュンダイはすでに、ルッカの北に位置するカステルヌオーヴォ・ディ・ガルファニャーナを拠点とする2日間のターマックイベントにティエリー・ヌーヴィルがi20 R5で出場し、およそ1カ月後に新しいターマックラウンドとして初めて世界ラリー選手権として開催されるクロアチア・ラリーの準備を行うことを発表していたが、新たにブリーンの出場を決めたことは、彼が次戦のクロアチアに参戦する可能性があることを強く示唆している。

「ラリー・イル・チョッコにふたたび出場できることを楽しみにしているよ」とブリーンは語った。

「ラリー・イル・チョッコは僕とポールが2019年に参加したイベントだ。ターマックのステージは美しく、トスカーナ地方のイル・チョッコ・リゾートは素晴らしい場所だ。ふたたびヒュンダイi20R5のコクピットに戻り、このような美しい道路でラリーを走ることができることを非常に嬉しく思っている。良い結果を期待しているよ」

 また、ヌーヴィルにとってイル・チョッコは、新しいコドライバーであるマルテイン・ウィダーゲとのコンビネーションをステージモードで熟成するチャンスとなる。彼はアークティック・ラリー・フィンランドでは言葉の違いから、ペースノートの聞き取りに問題があったと語っている。二人はともにベルギー人だが、南部出身のヌーヴィルはフランス語、北部のウィダーゲはフラマン語(オランダ語)がネイティブな言葉だ。

「次のターマックラリーの前にマルテインやグラベルクルーと一緒に仕事をする良い機会だ」とヌーヴィルは語った。

「イル・チョッコに出場することで、マルテインは彼らとの時間をより多く持てるようになるだろう。これから長い休みがあるし、天気が良ければ家でプールサイドにいるのもいいかもしれないけど、一緒に走る距離を増やすことが重要なんだ」