RallyCross2017/10/05

プジョー、2018年もローブとともに世界RX参戦へ

(c)Peugeot

 今季をもって世界ラリークロス選手権からの撤退も噂されていたプジョー・スポールだが、2018年にむけて開発を強化し、セバスチャン・ローブとともに世界タイトルを目指すことを公式に発表した。

 プジョーによれば、2014年に世界ラリークロス選手権への支援を決定したときから、プジョーは2023年までに量産車の80%の電気自動車化を目指す技術的な一環としてEVによるラリークロスマシンであるE-WRXの進化を準備する用意ができていると説明しており、2020年の導入にむけて動き始めている世界RXへの電気自動車カテゴリー導入が同社の今後の企業戦略と完全に一致したことが参戦継続の決め手になったと説明している。

 プジョー・ブランドの最高経営責任者であるジャン-フィリップ・インパラートは次のように語った。

「プジョーは事業のエネルギー転換計画に沿うアイデアとともに新たな課題に取り組みたい。(ラリークロスへの参戦は)新世代との強固でユニークなつながりを作り出すことにもつながるはずであり、E-WRXはこの戦略に最適となるだろう。我々のアンバサダーであるセバスチャン・ローブは、きっとこの大胆で新しい冒険において我々をサポートしてくれるはずだ。2018年シーズンの目標はタイトルを獲得することになるが、そのためにはプジョー・スポールが推進している開発を強化し、2014年以来となるハンセン・ファミリーが運営するこのスポーツのマネージメントを研究しているところだ」

 ローブは、今季の世界ラリークロス選手権をフォルクスワーゲンが席巻したことに不快感を示し、今後、プジョーがシリーズ参戦継続を考え直すことにつながることへの懸念を表明してきたが、プジョーがEVによるラリークロスマシンの開発を目指しながら、その取り組みを強化するという決定を歓迎している。

「新たに電気という世界に船出するという素晴らしい機会をもらうことになった。ラリークロスでファンたちにもっと近づくことができる絶好の機会になるだろう。このスポーツの新しい分野を発見することを楽しみにしているよ」とローブは語っている。