RallyCross2018/07/03

プジョー、208WRXを競争のなかで進化させる

(c)Peugeot

 先週末のスウェーデンRXはプジョー208WRXスーパーカー・エボリューションにとって厳しいデビュー戦となったが、プジョー・スポール代表のブルーノ・ファマンは、競争のなかでこのマシンを進化させることが重要だったと語った。

 プジョー・ファクトリーによって最新技術を注ぎこまれたプジョー208WRXのエボリューションモデルは、ハンセン・ファミリーの地元でもあるスウェーデンRXでデビューしたが、ティミー・ハンセンはファイナルの最終ラップでEKSアウディチームの2台に弾き出されて2位を失いリタイアとなり、セバスチャン・ローブはファイナルを逃す結果となった。

 プジョー野望のマシンにとって難しいスタートになったが、ファマンは真のパフォーマンスを発揮するためにはテストより競争のなかで鍛え上げる必要があったと語った。

「目標は、できる限り速やかに新しい進化を競争に持ち込むことだった。なぜなら、全シーズンにも相当するテストで経験を積んだが、実際のレース経験に勝るものはないからだ」とファマンは語った。

「週末が複雑なスタートだったのは、予想したとおりでもあった。以前のモデルとはかなりドライブが異なっているので、我々はマシンのセットアップを学んで微調整しなければならず、いくつか技術的な問題が発生した。適切なセットアップを見つけるためにドライバーとエンジニアの両方に時間が必要だったが、最終的に、それは合理的な速さで見つかり、すべての走行において我々はドライバーとマシンの進歩を見ることができた」

「そして日曜日に終了した時には、かなり競争力のあるパッケージを持っていた。ティミー(・ハンセン)のラップタイムを見れば、もし事故に巻き込まれていなければ、彼は間違いなく決勝で2位を目指していたと思う。とはいえ、アクシデントを引き起こしたドライバーが正しく罰せられたとはいえ、我々にははっきりとした結果が残らなかったが、我々が未来に向けて本当に楽観的であると感じるには十分な週末だった。非常に興味深い可能性を示すことができたのは何よりだった」