RallyCross2018/03/06

プジョー、3台ワークス体制で世界RX参戦

(c)Peugeot

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 プジョー・スポールは、2018年世界ラリークロス選手権にワークスチームとして参戦することを発表、ドライバーのラインナップの詳細を発表した。

 セバスチャン・ローブとティミー・ハンセンは新しい208 WRXスーパーカーを駆り、マシンはシーズンを通してアップデートされる予定だ。また、3台目として昨年のスペックの208 WRXをケヴィン・ハンセンに委ねる。

 スウェーデンのハンセン・モータースポーツとの共同の作業所から離れ、フランスで自社開発された新型マシンは、エアロダイナミクス、サスペンション、トランスミッション、シャシーに大きな変化が施された。

「FIA世界RX選手権は、新しいライバルと新しい環境を備えたプジョーの主要なモータースポーツ活動であり、これは我々にとってエキサイティングな年の始まりだ」とプジョースポール代表のブルーノ・ファマンは語った。彼は今年の期待値をコントロールしなければならないと語る一方で、将来の電気ラリークロスへの参戦も見据えている。

「我々がこのスポーツに関する過去の知識を持っているとしても、我々のライバルたちは非常に経験豊富であり、一方で我々はこの新しい分野のためにチームをゼロから育てなければならないため、現実的でなければならない」とファミンは語った。

「我々が世界RXに参戦することを決めたのは、このスポーツの未来を固く信じているからだ。スポーツ形式は、短く強烈でエキサイティングなものであり、観客は他のカテゴリより若く、まだ増え続けている。さらに我々は選手権の電気の未来を信じている」

 プジョー・スポールのテクニカルディレクターを務めるオリバー・ジャンソニーは次のように語った。

「我々の新たなマシンの目標は、ラリークロスでフロントランナーたちと競争し、チャンピオンシップのために戦うことができるレベルに到達することだ。我々はその目標に達する方法を特定するため、現行のマシンのあらゆる面に取り組んできた。その結果、新しいマシンは一年を通して徐々にアップデートされる予定だ。まずは実績のあるパッケージから始めるが、パフォーマンスを向上させるために新しい要素を追加する時には信頼性が犠牲になることもあり得る。結果的にそこには常に一定のリスクがあり、我々は大きなチャレンジが待っていることを知っている。我々のドライバーは十二分に勝利を競える能力を持っているので、我々のパッケージには大きな可能性があると私は信じている」

■プジョー208 WRX 2018
エンジン
4気筒1,998cc+ターボエンジン
最大パワー:560hp/6,000rpm
最大トルク:850Nm/4,500rpm
エアリストリクター径:45mm
レブリミット:8,000rpm

トランスミッション
駆動方式:4WD
クラッチ:カーボン・マルチプレート
ギヤボックス:6速シーケンシャル
デファレンシャル:LSD

シャシー
ボディワーク:カーボンファイバー
ボディシェル:プジョー208スタンダードシャシーを競技用に改造

サスペンション:マクファーソン式(前後とも)
ダンパー:調整式
ホイールトラベル:300mm
ブレーキ:4ピストンキャリパー(前後とも)
ホイール:マグネシウム製17インチ
タイヤ: クーパー (FIA)

マシンサイズ
全長: 3,965mm 全幅: 1,850mm 全高: 1,380mm

マシンパフォーマンス
Top speed: 210km/h (at a WRX circuit)
0-100km/h: 2 seconds