ERC2017/02/15

プジョー、ERCへの復帰を発表

(c)Peugeot

 プジョー・スポールは2017年のヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)にファクトリーチームを送ることを決定した。

 プジョーは昨年、ERCでの活動を中止し、世界ラリー選手権のサポート・カテゴリーであるWRC2への参戦を選択したが、2017年は昨年の208ラリーカップでチャンピオンを獲得したペペ・ロペス、そして一昨年に同チャンピオンを獲得したホセ・スアレスの若手二人を擁してふたたびプジョーラリーアカデミーとしてERCに戻ってくる。

 二人のドライバーは、プジョースポールがプリペアする2017年スペックのプジョー208T16 R5で、ERCジュニアU28に出場する。ERCの新しい規定となって誕生するERCジュニアU28のチャンピオンは、2018年のWRCの1戦に2016年スペックのWRカーで参戦する権利を獲得する。

 プジョースポール・ディレクター、ブルーノ・ファマンは、ERCジュニアへの参戦によって二人の成長につながることを期待していると述べた。

「プジョーラリーアカデミーは2017年シーズンはペペ・ロペスとホセ・スアレスとともにふたたびERCに集中する」とファマンは語っている。「二人が経験を積み、ハイレベルな活動の一環としてプレッシャーを受けることなくプロ意識を整えていくための良い機会となる。また、2017年スペックの新しい208 T16 R5が信頼性と競技力を証明する絶好のチャンスになるだろう」

 プジョースポールはこれまでに、ERCとその先行シリーズだったインターコンチネンタル・ラリーチャレンジ(IRC)でクリス・ミーク、ティエリー・ヌーヴィル、ガイ・ウィルクス、クレイグ・ブリーン、そしてケビン・アッブリングを出場させて才能ある若手の発掘と育成を行ってきた。

 ERCは近年、ファクトリーチームからの関心が薄れ、有力なチームのフルタイムでのエントリーが得られない状況でイープル・ラリーが選手権から抜けるなど、シリーズの存在感を示すことに苦しんでいる。今季はこれまでより2戦少ない全8戦でのカレンダーでの開催を余儀なくされており、3月30日〜4月1日のラリー・アソーレスで開幕を迎える。