RallyCross2016/05/15

ベルギーRX、ローブが予選初日を2位発進

(c)FIAWorldRallycross.com

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 世界ラリークロス選手権の第3戦がベルギーのメテで開幕、予選初日を終えてEKS RXチームのマティアス・エクストローム(アウディS1)がトップに立っており、チーム・プジョー・ハンセンのセバスチャン・ローブ(プジョー208 WRX)が初日2位で好発進している。

 ベルギーRXは併催されるヨーロッパ・ラリークロス選手権を含めると史上空前となる49台のスーパーカーを集めて14日に開幕した。先週行われたホッケンハイムRXで優勝を飾ったエクストロームがベルギーRXでも速さをキープ、Q1で0.2秒差の2番手タイムを出したあと、Q2ではトップタイムを叩き出して初日のトップに立っている。

 ワールドラリーチャンピオンを9回獲得しているローブは、Q1でエクストロームを0.2秒差で下してトップタイムをマーク、会場を騒然とさせることになった。エクストロームと直接対決となったQ2では、1周目をトップで終えたものの、最終ラップのジョーカーでワイドになってしまったため、コース復帰したときにはエクストロームに首位を譲ることになってしまった。さらに彼は、ヨハン・クリストファーソン(VWポロRX)とサイドバイサイドの大接戦となり、タイヤバリヤに接触、あわや横転しそうになりながらもどうにかQ2を7番手タイムでフィニッシュ、初日の2位となっている。

 PSWRXチームのペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)はQ1で3番手タイム、Q2でも4番手タイムをマーク、堅実な走りで初日3位につけている。また、Q2で2番手タイムを出したワールドRXチーム・オーストリアのティムール・ティメルジャーノフ(フォード・フィエスタST)とクリストファーソンがソルベルグと同ポイントで初日を3位で終えることになった。

 チーム・プジョー・ハンセンのティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)は不運なトラブルが続いて開幕戦からファイナルに進むことができていないが、ここベルギーでも波に乗れていない初日となっている。ハンセンはQ1ではパンクしたマシンに進路を阻まれて12番手タイム、Q2こそ5番手タイムを出したものの、予選初日は8位となっている。

 ハンセンに続く初日9位につけたのは、地元ベルギーからオルスベルグMSEのフォード・フィエスタSTを駆ってスポットで参戦してきたフランソワ・デュバルだ。デュバルはQ1では6番手、Q2こそ11番手に留まったものの、レイニス・ニッティス(セアト・イビーザRX)を抑えて9位でフィニッシュ、セミファイナル進出の可能性を十分残して初日を終えている。

 前戦で2位となったEKSチームのトーマス・ヘイッキネン(アウディS1)はQ1では16番手、Q2でも14番手とタイムが上がらず、初日は15位となっている。マーカス・グロンホルムの息子ニクラスにとっても厳しい戦いが続いており、Q1では14番手、Q2でも16番手に留まり、初日16位に沈んでいる。

 フォード・フォーカスRS RXを駆るフーニガンレーシングの二人にとっては最悪のスタートとなってしまった。前戦で今季初表彰台を獲得したケン・ブロックはQ1では電気系トラブルでストップ、Q2でもサスペンショントラブルのためにマシンを止めることになった。また、チームメイトのアンドレアス・バックルドもブロックと同様にQ1では電気系トラブルでリタイアとなったあと、Q2も13番手タイムといいところなく初日を終えている。