WRC2019/04/11

ペター、お別れツアーにさらなるサプライズも?

(c)PSRX

 引退を発表したペター・ソルベルグは、これまでの20年のモータースポーツキャリアで彼を応援してきたファンに感謝するために「お別れツアー」を計画していることを発表した。

 いまのところ明らかにされている「お別れツアー」は3戦となり、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(英国、7月4〜7日)、ノルゲス・ロースト・バッケロップ(ノルウェー、7月17〜20日)、ジムカーナ・グリッド・ワールドファイナル(ポーランド、9月7日)でソルベルグは派手な走りをファンに披露するつもりでいるが、さらなるサプライズ・イベントも実現するかもしれない。

「今日は非常に感情が込み上げ、大きなニュースがある日だ・・・。僕はモータースポーツでこのようなキャリアを持てたことを非常に誇りに思っているし、光栄に思うが、僕が再び世界選手権に参戦することはないだろう。人生のターニングポイントだ。とはいえ、僕は完全にヘルメットを脱ぐというわけではない。今年も『お別れツアー』など、クールなことをやるつもりでいる」

「さよならツアーは、2つのヒルクライムからスタートする。最初はモータースポーツで最も名高いイベントのひとつ、グッドウッド・フェスティバルだ。英国は僕にとって数々の思い出の地だ。2002年のWRCの最初の勝利、翌年にチャンピオンを決めたのもGBだった。そして僕にとっての最後の勝利もGBだ。グッドウッドではフォルクスワーゲン・ポロRスーパーカーをドライブし、さらにクールなマシンを走らせることになるかもしれないね」

「2戦目は僕にとって、そしてノルウェーの僕の家族にとって非常に重要なノルゲス・ロースト・バッケループだ。このイベントは昨年、息子のオリヴァー(・ソルベルグ)が新しい記録を達成した。僕にとってその場所へ戻り、彼のレコードに勝利できるか試みることは本当にうれしいことだ。オリヴァーは将来的に僕のレコードをもう少し上回る可能性があるので、この機会に別れを告げる前に1つ彼から取り戻してみたいと思う!」

「次に9月7日にジムカーナ・グリッド世界最終戦が開催される。これは非常に多くの人々にとってとても素晴らしいものになるだろう。技術的には、これは最もタフなドライブの一つで、常に超正確でなければならない。ミスをすれば、しっぺ返しをくらい、ラリーが終了してしまう。毎年何百万もの人々がこのイベントを見ている。そしてそれは僕が本当に楽しみにしているものの一つだ。そして、今年はさらなるサプライズがあり、それらも楽しみだ」

「僕が今後も世界中で大きなイベントを続けていくことは理解してほしい。僕はこれらのことをしたい。僕はそれに常に情熱を燃やしてきた。僕は人々に大きな笑顔を与え、彼らが楽しむ姿が好きだ。僕のドライビングは人々を笑顔にできる。そしてそれが僕が決してやめない理由だ」

「世界選手権はもうないが、これらの『お別れツアー』は、僕のパートナーやスポンサーと共に、僕自身のためにやる、大きなイベントになるはずだ」