Xレイド・チームのステファン・ペテランセル(MINIジョンクーパーワークス・バギー)は2020年のダカール・ラリーで初のステージ勝利を獲得した。総合首位はチームメイトのカルロス・サインツ(MINIジョンクーパーワークス・バギー)がキープしており、昨年覇者のナッサー・アル‐アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)がサインツに3分3秒差に詰め寄ってきた。
水曜日のネオムからアルウラに向かう第4ステージは、途中80kmのニュートラルゾーンが設置され、競技区間は453kmで、今年のダカールのこれまでで最長となったが、ペテランセルはわずか4時間4分でフィニッシュした。
13度のダカール王者はこの日を6番手の好位置でスタート、最初のウェイポイントを除き、すべてのウェイポイントで最速タイムを記録して、今大会4人目のステージウィナーとなった。
首位のサインツはコースオープナーの負担を最小限に抑えたように見えたが、ステージ最後の100kmで4分以上を失ってしまった。
一方、アル‐アッティーヤは火曜日の第3ステージ後、サインツを妨害したと判断されたため、3分間のペナルティを受け、これによって7分55秒差の2位でスタートすることになった。アル‐アッティーヤは5番手という走行ポジションを味方にして、ステージをペテランセルに続く2 番手タイムでフィニッシュ、サインツからの総合タイムの遅れをわずか3分3秒まで縮めることになった。
水曜日のステージ勝利によって、ペテランセルは2人のダカールチャンピオンに続いて総合3位に浮上した。これによってオーランド・テラノヴァ(MINI オール4レーシング)とトヨタのヤジード・アル‐ラジ(トヨタ・ハイラックス)は総合順位を1つ下げた。
2度のF1世界王者のフェルナンド・アロンソ(トヨタ・ハイラックス)は、月曜日の長時間の修理の影響でこの日を32位からスタートし、20位まで挽回してフィニッシュした。