Raid2017/01/14

ペテランセル首位堅持、13回目ダカール勝利に王手

(c)Peugeot

 チーム・プジョー・トタルのセバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)がダカール・ラリーの第11ステージで今大会4回目のステージウィンを獲得したものの、ラリーリーダーのステファン・ペテランセル(プジョー3008DKR)がローブに対して5分30秒のリードをキープ、自身13回目のダカール優勝に向けて大きな一歩を踏み出した。残されたのは明日の64kmの最終ステージのみとなっている。

 金曜日のサン・フアンからリオ・クアルトへ向かう第11ステージは、競技区間292kmを特色とし、間には長いニュートラリゼーション区間が置かれた。前半は今大会最後のオフロードのチャレンジを含み、後半はWRC形式の高速ステージで構成された。ペテランセルは木曜日のステージで二輪部門の選手サイモン・マルチックとの事故に対するタイムの救済措置が取られたため、首位のペテランセルとローブのギャップはこの日のスタート地点で5分50秒だった。

 ペテランセルから3分遅れて出走したローブは、前半のステージで彼とのギャップを大きく縮め、ペテランセルの僅か4秒後にニュートラリゼーション区間に到着した。しかし、ペテランセルは後半のステージで再び突き放し、ステージの終わりには、ステージ勝利したローブとペテランセルのギャップはわずか18秒に短縮された。

 ローブがペテランセルの13回目のダカール勝利(4輪部門では7回目)を阻止する最後のチャンスは、リオ・クアルト付近で行われる土曜日の64kmの競技区間となる。選手はその後、表彰式のためにブエノスアイレスに向かう。ローブがダカール初優勝を手にするためには、5分32秒を覆す必要がある。

 プジョーの3人目のドライバー、シリル・デプレ(プジョー3008DKR)は、ローブから7分遅れでフィニッシュし、プジョーの1-2-3をほぼ確実とした。最終ステージは、ローブから32分遅れでスタートする。

 チーム・オーバードライブ・トヨタのナニ・ローマ(トヨタ・ハイラックス)が総合4位につける。5位につけているTOYOTA GAZOO Racing SAのジニール・ド・ヴィリエ(トヨタ・ハイラックス)とXレイド・チームのオルランド・テラノヴァ(MINIジョンクーパーワークス・ラリー)のギャップは僅か2分のため、明日もポジションをめぐる最後の争いを展開するとみられる。

■第10ステージ順位
1. ステファン・ペテランセル(プジョー)28h20m16s
2. セバスチャン・ローブ(プジョー)+5m32s
3. シリル・デプレ(プジョー)+32m54s
4. ナニ・ローマ(トヨタ)+01h15m41s
5. ジニール・ド・ヴィリエ(トヨタ)+01h49m37s
6. オルランド・テラノヴァ(MINI)+01h51m40s
7. ヤクブ・シュゴンスキ(MINI) +4h12m58s
8. ロマン・デュマ(プジョー)+04h22m42s
9. コンラッド・ロウテンバッハ(トヨタ) +04h39m32s
10. モハメッド・アブ-アイサ(MINI)+04h24m17s