WRC2018/03/03

ボリビア大統領が17歳ブラチアを支援

(c)M-Sport

 ボリビア大統領のエボ・モラレスは、来週のラリー・メキシコでWRC2プログラムを開始する17歳のマルキート・ブラチアへの支援を表明した。

 モラレスは木曜日、ボリビアで行われたブラチアの参戦プログラム発表の記者会見において、今年6戦のWRC2への参戦を行なうと語った。ブラチアとアルゼンチン出身のコドライバーのフェルナンド・ムッサーノは、Mスポーツ・フォード・ワールドラリー・チームのフィエスタR5をドライブし、3月8日から11日にかけて開催されるラリー・メキシコの後、彼らはアルゼンチン、イタリア、イギリス、スペイン、オーストラリアで競争する。

「マルキート・ブラチアは、ボリビア人にとって誇りだ。我々は彼と彼の家族を尊敬し、賞賛する」とモラレスは語った。

「私はこのスポーツには、多くの投資とリスクが同時に伴うことを知っている。しかし、ボリビアのすべての市民は、我々の国を代表し守る方法を選ぶ。そしてマルキートは僅か17歳ながら、モータースポーツの道でそうすることを選択した」

「私は彼の国際的なレベルでの参戦をしばらく追ってきたが、彼の素晴らしい成果に驚いている」

 元カートドライバーのブラチアは2年前に15歳でボリビア選手権のクラスチャンピオンを獲得した。彼は12月にボローニャのベッテガ・メモリアル・ラリースプリントの準決勝でフィエスタRS WRCをドライブし、17歳のカッレ・ロヴァンペラと素晴らしい対決を演じて、ヨーロッパでも注目されることになった。

 ブラチアの誕生日より4日後に生まれたロヴァンペラも今季、同じくWRC2へシュコダ・モータースポーツから参戦することになっており、再び17歳同士のバトルが注目されることになりそうだ。

「僕は自分の国を代表することができて嬉しいと同時に非常に誇りに思う。信じられない。夢が叶った」とブラチアは語った。彼の父は、経験豊富なダカール・ラリー・ライダーのマルコだ。

「僕はフィジカル面でたくさんの準備をしてきた。WRCは非常に厳しい選手権であり、テストとレッキ、ラリーの間に何日もかかるので、身体的な負担も大きいと思う」

「精神的には、あまり考えすぎないようにしたい。僕はすべてが流れるように進み、段階的に発見することを好む。一方で、僕はまだ17歳なので、学校にも通っているんだ!」とブラチアは付け加えた。