WRC2018/05/18

ポルトガル、スタート前記者会見

(c)Toyota

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(c)M-Sport

―オット、数週間前にアルゼンチンで素晴らしい勝利を獲得しました。アルゼンチンでは、テストの時からすべてのフィーリングが最高だったと語りました。そのフィーリングを、ここでも繋いでいますか?

オット・タナク:「それが僕たちの計画だ。良いテストを持てたし、全般的にさらに改善するために微調整を心掛けた。テストはうまくいった。マシンはアルゼンチンと似ていて、微調整だけで大きな変更はしていない」

―その勝利によって、チャンピオンシップへの挑戦に勢いがつきました。イベントへのアプローチも変わりますか?

タナク:「僕はシーズンの最初からずっとモチベーションが高かった。昨年の前半はもう少しのところでなかなか初勝利が獲得できなかった。今年の一番の目標はチャンピオンシップだ。僕たちは新しいチームで、新しく学ぶことも沢山ある。だが僕たちは段々と近づき、改善しているようだ。チームの雰囲気は本当に素晴らしく、誰もが最善を尽くしている」

―Mスポーツからトヨタに移籍し、あなたのチーム代表はトミ・マキネンとなりました。これまでのところ、どうでしたか?

タナク:「トミは真のドライバーだ。彼はドライバーだった頃と全く変わっていない。僕は彼の現役時代を知らないが、彼はドライビングについて話したり、セットアップや技術面について話し合うことが大好きだ。それは素敵なことだし、雰囲気も素晴らしい。チーム全体がチャンピオンシップのために戦う意欲を持っていることがうれしい。チーム内の最優先事項は、スポーツとしてのラリーだ」

―クリス、2016年にここポルトガルで大きな勝利を収めました。このラリーの成功の秘訣は何ですか?

クリス・ミーク:「どの勝利もそうだが、ステージ上で速く、クリーンでいなければならない。今回のステージは、過去の南部のステージとは異なる挑戦だ。路面はかなりソフトだ。主催者は道路を修復するために多くの時間を費やした。もしかすると、少しやり過ぎたかもしれない。砂の層があり、それがこのラリーの特徴の一部を消してしまっている。だがそうは言っても、ここのステージと路面はとても楽しい。僕はここでは常に良いスピードが出せるようだ。どうなるか楽しみだよ」

―あなたの最後のグラベルテストは、アルゼンチンより前のサルディニアでした。今朝シェイクダウンで、マシンのフィーリングはどうでしたか?

ミーク:「アルゼンチンでは良いフィーリングだったし、パンクするまではティエリーと2位を争っていた。僕たちは過去の2つのイベントでは結果が逃げて行き、ポイントも失った。フィーリングは良い。アルゼンチンから少し変更し、セットアップも少し変えた。今朝のシェイクダウンは確認のために重要だったが、マシンも良い感じで、他の皆同様すべてのセッティングを試したが、好調だ。最後の2つのイベントは、シーズンに穴を開けた。難しい。ポール(・ネーグル)はコルシカでミスを犯し、アルゼンチンでは表彰台を目指していたので、突然道路の真ん中の石によってそれが奪われたのは悔しかったが、これらの事に怒ることはできない。僕たちはそこで3位を競ってオットと表彰台に上っていたかもしれない。だが人生はいつも望み通りにいくわけではない。僕たちはモンテカルロ以外のすべてのラリーで強かった。モンテカルロでは良いポイントを獲得した。この後も前進し続けるつもりだ」

―テーム、アルゼンチンではこれまで戦った経験がなかったイベントでしたが、あなたが最後まで走りきるのを見ることができました。それに比べればここでは経験を積んでいますね。今回の戦略は?

テーム・スニネン:「今回まず肝心なのは金曜日をクリーンに走ってそこでいい結果を得ることだ。土曜日は難しい、そしてルーズなグラベルが多くなる。最初にコースを走る者にとっては大変だ。だからそこでいいスタート順を確保することが重要になる」

―今シーズンほとんどのイベントであなたがWRカーをドライブするのを見ることができますね、全部で9つ。クルマへの適応についてはどう感じていますか?ここまであなたが掴めてきたペースには満足していますか?

スニネン:「まだ完璧とは言えないかな。速いラリーに僕は強いけど、もっとスピードの遅いラリーに関しては、上達はしてきている。今回は長いラリーだしここでしっかりと仕事をしなければいけない。僕のやり方としては自分を限界までプッシュして、すべてを完璧にやりきれるようにすることだ。ミスは許されない。いつかはチャンピオンになりたい。だから僕は多大な努力を積み重ねていく必要がある」

―WRCへおかえりなさい、ヘイデン。あなたが走るのを見るのは3イベントぶりになりますね。あなたはホームで参戦を続け、このイベントに向けてもテストで走っています。フレッシュな気持ちで、スタートする準備は整っていますか?

ヘイデン・パッドン:バッテリーの充電も完了して、またいつでも行けるよ。ニュージーランドは良かったけど、やっぱりまたこのクルマに乗れるのはいいもんだね。先週はいいテストができたし、シェイクダウンも順調だった。明日が楽しみだ。実家でラリーの情報を追っているけど分かるかな、そこに自分が居たかったって思い、楽じゃないよ。それでもとにかくやることはやってきたし、試合勘を保つためにいくつかラリーにも参戦していた。それから僕は自分たちが何をやりたいのかということにしっかりと集中していく必要がある」

―これまであなたがここではいいペースで走るのを見てきました。戻ってきてすぐにそのペースを取り戻せると思いますか?

パッドン:「自転車に乗るのと同じような感じだね。すぐに同じフィーリングに近い感覚を取り戻せたよ。クルマに去年と違うところがいくつかあることに気づいたし、もう少し自信が増したと思う。去年は十分な速さがあったけど、今回こそトップに近いところに行きたい。クルマの特徴をいくらか変えてみたんだ。もしかしてこれがうまく作用して今の方が僕のドライビング・スタイルに合っているみたいだ。目標は、何よりもまず、しっかりクリーンなラリーをミスなしで走りきること。僕は有利な走行順で表彰台を争えるかもしれない。だけど自分たちにあまり過剰にプレッシャーはかけたくない」