RallyCross2017/04/23

ポルトガルRX初日、VWポロGTI勢が1-2

(c)FIAWorldRallycross.com

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 世界ラリークロス選手権第2戦のポルトガルRXが22日にモンタレグレ・サーキットで開幕、ヨハン・クリストファーソン(VWポロGTIスーパーカー)初日のQ1とQ2とも制して予選初日をリード、ペター・ソルベルグ(VWポロGTIスーパーカー)もQ1とQ2を2番手タイムで続き、フォルクスワーゲン・モータースポーツがバックアップするPSRX VWスウェーデン・チームの二人が1-2スタートを見せることになった。

 クリストファーソンは開幕戦バルセロナRXでも速さをみせて予選2位を奪いながらも、ファイナルのスタートミスによって6位に終わっているが、彼は第2戦ポルトガルRXでも変わらない速さをみせて初日を席巻した。土曜日の朝に行われたウォームアップからクリストファーソンはトップタイムをマーク、圧巻の速さをみせたQ1に続き、Q2でもスタートからサイドバサイドとなったソルベルグをジョーカーラップで抜き返してこの日の予選2レースともトップタイムで終えることになった。

 ソルベルグはQ1でチーム・プジョー・ハンセンのセバスチャン・ローブ(プジョー208 WRX)との接戦を制し、さらにQ2でのチームメイトと激しいバトルを繰り広げるなど、厳しい競り合いを制しての初日2位となっている。

 ローブは開幕戦でドライブシャフトトラブルでファイナルを逃しているだけに初日から気合いの入った走りをみせ、Q1では3番手タイム、Q2でも5番手で続き、初日は3位の好位置につけることになった。

 開幕戦で素晴らしい速さをみせて2位でフィニッシュしたMJPレーシング・チーム・オーストリアティモ・シャイダー(フォード・フィエスタRXスーパーカー)はQ1で4番手、Q2で9番手となり、初日は9位に留まることになった。しかし、今回は彼のチームメイトであるケヴィン・エリクソン(フォード・フィエスタRXスーパーカー)が昨年のエステリンクRXでみせた鮮やかな逆転勝利をここでも再現すべく、初日はワールドチャンピオンのマティアス・エクストローム(アウディS1 EKS RXクアトロ)を抑えて4位につけている。

 開幕戦で勝利したエクストロームはQ1でバリアに接触して以降ペースが上がらずに初日は5位、エリクソンとジュニア時代からライバル同士でもあるチーム・プジョー・ハンセンのケヴィン・ハンセンが旧スペックのプジョー208 WRXながら6位につけてみせた。

 開幕戦で3位となったフーニガンレーシング・ディビジョンのアンドレアス・バックルド(フォード・フォード・フォーカスRS RX)はQ1で無線の問題からジョーカーラップを逃して30秒のペナルティを受けたことが響き、初日は20位と出遅れてしまった。

 また、ニクラス・グロンホルムは今季、オルスベルグMSEから離れて、父マーカス・グロンホルムが運営するチームGRXから2年目のシーズンを迎えている。Mスポーツが製作するフォード・フィエスタRXスーパーカーで新シーズンをスタートした彼は2戦目のポルトガルRXで初日12位と好スタートを切っている。