WRC2018/07/31

マキネン、フィンランドの勝利は毎年恒例にしたい

(c)Toyota

 ホームイベントのラリー・フィンランドで2年連続で優勝を飾ったトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチーム。チーム代表のトミ・マキネンは、オイット・タナクの勝利のゴールを出迎えるときは信じられないほどの気持ちだったと明かすとともに、これを毎年恒例にしたいと夢を馳せた。

 トヨタはこの週末、タナクが金曜日からの首位を守り切ってフィンランドでの初勝利を飾るとともにヤリ-マティ・ラトバラも大接戦の末に3位でフィニッシュを果たしている。開幕戦モンテカルロ以来となるダブル・ポディウムを達成したことによって、トヨタはマニュファクチャラー選手権でも2位につけるMスポーツ・フォードに1ポイント差に迫っている。

 マキネン代表は、このような感動的なゴールをホームで毎年繰り返す自信があるとあるときっぱりと宣言した。

「タナクが勝利を決めた瞬間は本当に信じられないほどの気持ちだった。ゴールでクルマが来るのを出迎えたいと思って、ヘリでそのままで飛んで行ったんだ。その時に思ったんだ、これを毎年恒例にしたいなって。夢は口に出してしまうともう実現しなくなってしまうこともあるけど、我々はとても自信があるし、このまま続けていけるようにトライしていくつもりだ」とマキネンは語った。

「もちろん、ここはホームであるし、昨年強さを発揮したのも、今回強かったのもホームで戦っているというのが一つの理由であることは違いない。けれど、多くの人は我々がこのラリーに向けて相当な量のテストをやってきたと感じているかもしれないが、実際はそうではない、普段通りの5日間の準備をしたまでだ。でも正直そんなに必要としていない、クルマのベースがここで作られているのだからね!」

 ドライバーとしても過去5度フィンランドで優勝した経験をもつマキネンは、タナクがとても簡単に達成したかのように見えるこの勝利がいかに難しいことであるかと力説した。

「誰が見てもいとも簡単なことのようだった。オイットのドライビングスタイルはこういったコンディションにも合っているようだし、特にヒヤッとする瞬間もなかったようだった。しかし、このラリーは本当に速くて、常にそれはフィーリングを見つけていくこととスピードをコントロールしていくことが最大のテーマだ。特にオイットのスタートダッシュは驚くべき速さだったし、彼はすぐに全開に入っていた、最初のステージでそれをやるのがいちばん困難なことなんだ」