WRC2018/08/18

マキネン、ヤリスの速さはハードワークの賜物

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチーム代表のトミ・マキネンは、ラリー・ドイッチュランドの金曜日にオイット・タナクが6つのステージのうち5つのステージでベストタイムを奪って首位をキープしたことを称賛するとともに、ヤリスのターマックにおける速さは、昨年以来、チーム全員が続けてきたハードワークの賜物だと語った。

 ラリー・ドイッチュランドの金曜日は、モーゼル河畔のブドウ畑内のステージを始めとする、3つのステージを2回走行する一日となり、タナクはオープニングのSS2こそ3番手タイムに留まったが、以降はSS3からSS7にかけて5ステージ連続でベストタイムを記録。2位につけるセバスチャン・オジエとのタイム差を12.3秒に拡げている。

 ターマック・ラリーでヤリスWRCがラリーをリードしたのは2017年の参戦以来初めてとなり、マキネン代表はターマックでのクルマの進化を確認できた1日となったことを喜んでいる。

「昨日から今日にかけて7つのSSで6つのベストタイムを記録してリードしていることは本当に素晴らしい気分だ」とマキネン代表は語った。

「オイットはクルマに全幅の信頼を寄せているので、とてもイージーに走っているように見える。ターマックにおけるこのクルマのパフォーマンスは、去年のシーズン始めからチーム全員が続けてきたハードワークの産物だ」

「明日のパンツァープラッテのステージは一部の道がかなり荒れていますが、非常にハイスピードなコースなので全開で走らなければならないん。いかなる事も起こりうるステージだ」

 タナクは、ほぼ完璧なスタートとなったが、集中力を最後まで保ち続ける必要があると気を引きしめていた。

「ほぼ完璧な1日だったね。ドイツのステージをヤリスで走るのは初めてだったが、すぐに良いリズムが感じられたので、1日を通して思いっきり攻める事ができた」

「午後のステージは、ランチタイムに雨が降ったためコーナーごとにタイヤのグリップレベルが異なっていたため、とても難しく感じたが、それでもミスのないクリーンな走りができたよ」

「明日は、挑戦し甲斐があるバウムホールダー演習場内のステージを走るなど大変な1日となるが、アプローチは今日と変わらない。まだまだ先は長いので、集中力を最後まで保ち続ける必要がある」

 また、チームメイトのヤリ-マティ・ラトバラとエサペッカ・ラッピはライバルたちと僅差の4位争いを続けており、ラトバラは4位とは1秒差の5位、ラッピも同じく5秒差の7位となっている。