WRC2018/02/20

マキネン、公平なコンディションでの戦いを望む

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・チーム代表のトミ・マキネンは、将来はすべてのドライバーが同じようなコンディションで走れるような施策がなされることを期待すると語り、ラリー・スウェーデンが不公平な結果になったことへの不満を述べた。

 トヨタは前戦モンテカルロでオット・タナクが2位、ヤリ-マティ・ラトバラが3位で終え、2年連続勝利を目指してスウェーデンのスタートを切ることになったが、初日、出走順が早い二人は路面を覆ったフレッシュスノーに苦戦、タナクは9位、ラトバラは8位という想像もしない遅れを喫することになった。だが、土曜日はリバースでのスタートになるため早い走行順の二人はまたも前日と同じように国内戦のマシンやヒストリッククラスのマシンによって荒れたコンディションに苦しめられ、反撃のチャンスを奪われてしまった。

「ラリースウェーデンでは全体的にクルマもドライバーも良かったが、コースのコンディションは必ずしも公平とはいえなかった。将来的に、すべてのドライバーが同じようなコンディションで走れるような施策がなされることを希望する」とマキネン代表は語った。

 ラリー・スウェーデンでは、北欧のウィンターイベントで一般的に使用されるナロータイプのスノータイヤではなく、コストを下げるために一般的なグラベルタイヤに使用する15インチのホイールを共通で使用するため、轍や積雪にも不利なワイドタイプのスノータイヤを使用している。

「現在のラリーカーは以前よりも幅が広いスノータイヤを装着するため、コースクリーニングを担うことによるタイムロスは昔よりも大きくなっている」とマキネン代表は語った。

「(ステージへの)大量の積雪と、その他いくつかの要因によって、選手権で上位につけるドライバーたちが不利な戦いを強いられているのは残念なことだ。しかし、そのような状況のなかでチームの選手たちは全員がいい走りをした。エサペッカ(・ラッピ)もとても速く、昨日よりもふたつ順位を上げ、パワーステージでもトップタイムを記録した。彼が初めて雪のラリーにWRカーで出場したことを忘れるべきではない。きっと来年にはもっと強くなるはずだ」