WRC2017/07/22

マキネン「チーム全員にとって特別なイベント」

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racingは、7月27日から30日にかけて開催されるラリー・フィンランドに、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ、ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルムによる3台のヤリスWRCで参戦する。ラリーの中心地となるユバスキュラはチームの本拠地から近く、ホームイベントと呼べる一戦で最良の結果を得るべく、チームは万全の準備を整えて戦いに備える。

 例年、ラリー・フィンランドはWRCの中で最もスペシャルステージの平均速度が高いラリーであり、かつては北欧の選手以外は勝てないとさえ言われた難易度の高いグラベルラリーである。コースは全体的に非常に高速で、道幅は広く路面も滑らかで硬く引き締まっているため、選手たちはストレスを感じることなく走ることができる。

 しかし、道のすぐ横には木々が迫るため、ほんの少しのミスも許されない。そして「クレスト」と呼ばれる丘を越える際にクルマのタイヤは地面を離れ、数十メートルも飛ぶようなビッグジャンプも現れる。そのためドライバーは、左右方向だけでなく、上下方向の動きにも注意してクルマをコントロールしなければならない。

 サービスパークが置かれるフィンランド中部の町、ユバスキュラはチームの本拠地からも近く、チームを率いるトミ・マキネンはこの母国イベントで4回優勝経験があり、そしてチームに所属する3人のドライバー、そして3人のコドライバー全員にとってフィンランドは母国イベントとなる。

 チーム代表のマキネンは、チーム全員にとってフィンランドは特別な意味をもつホームイベントだと語った。

「フィンランドは、私たちにとって特別な意味を持つホームイベントだ。選手たちは自信に満ち溢れているので、私も安心しているよ。我々はフィンランドのステージで多くの経験を積み重ねてきたので、ラリーへの準備は整っていると確信している。一方で、クルマは絶えず進化しており、常に新しいことを発見している」

「ラリー・フィンランドは、我々にとって素晴らしい経験となるだろうし、ステージでは多くのファンの皆さんにお会いできるでしょう。ヤリ-マティ(・ラトバラ)はこのラリーで勝つ方法を知っており、ユホ(・ハンニネン)は速くて経験豊富だ。そしてエサペッカ(・ラッピ)は若くてハングリーだ。我々には素晴らしいドライバーが揃っており、力強い戦いをしてくれることを期待している」