WRC2017/08/21

マキネン「来年はドイツで優勝争いができる」

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racing WRT代表のトミ・マキネンは、ラリー・ドイッチュランドでチームが見舞われたいくつかの予想しなかったトラブルに対する改善の必要を認めたが、ヤリスWRCが十分に表彰台を争うスピードをもっていたことを証明できたことから、来年こそは優勝争いができるだろうと語っている。

 20日に最終日を迎えたラリー・ドイッチュランドでトヨタのドライバーは3人ともにベストタイムをマークしてラリーを完走することになった。ヤリ-マティ・ラトバラは金曜日、表彰台を狙えるポジションにつけていたが燃料点火系の問題から激しいミスファイアに見舞われて10位まで後退、それでも2つのベストタイムを奪ってみせるなどトラブルが悔やまれる速さを証明して7位でフィニッシュ。

 また、土曜日のパンツァープラッテでベストタイムを獲得したユホ・ハンニネンは、最終日もオープニングSSでベストタイムを記録、狙いどおり4位浮上を果たし、ターマックラリーでの自己ベストとなる総合4位でゴールすることになった。また、金曜日にクラッシュしてリタイアとなったエサペッカ・ラッピは総合21位に終わったが、SS19ではターマックラリーでの初のベストタイムを叩き出し、さらにパワーステージではコースオフしそうになりながらも0.2秒差の2番手タイムを獲得することになった。

 マキネン代表は、週末を通して5つのステージ最速タイムを刻んだヤリスWRCがターマックにおける競争力の向上を遂げ、チームが将来にむけてポジティブな形でラリーを締めくくったと感じている。

「今回のチームのパフォーマンスは満足のできるものだった」とマキネンは語った。

「週末を通して素晴らしい走りを続けたユホ(・ハンニネン)は、2度のベストタイムを記録したし、表彰台争いができる速さがあったと思う。ヤリ-マティ(・ラトバラ)は金曜日にトラブルが起こらなければきっと優勝争いに加わることができただろうし、エサペッカ(・ラッピ)も最終日、このような難しい条件のターマックラリーを戦えるという自信を深め、大きく成長することになった」

「今回はヤリスWRCのパフォーマンスがターマックラリーでも高いレベルにあると自信を持つことができたし、来年はきっとラリー・ドイッチュランドで優勝争いができるはずだ。次戦のスペインでさらに競争力を高めるべく、引き続き改善に努めるつもりだ」