1995年に英国初のワールドチャンピオンに輝いたコリン・マクレーの偉大な名声はいまも健在だ。先週末にロンドンで行われたシルバーストーン・オークションで2001年のアクロポリス・ラリーで優勝したときにマクレーがドライブしたフォード・フォーカスWRCが、42万3300ポンド(およそ 6442万円)で落札された。
カーナンバーY4 FMCをもつこのフォーカスWRCは、WRCデビュー戦となった2001年のアクロポリス・ラリーでマクレーが優勝、2戦目のニュージーランド・ラリーでは2位となったあと、ラリーGBでは大きなクラッシュによって2度目のタイトルの夢は打ち砕かれている。
マクレーのフォーカスWRCはMスポーツでリビルトされたあと世界選手権での勝利記録を残すことなく、2011年まで英国のBTRDAシリーズを走り、ふたたびドヴェンバイのファクトリーで完全なリビルト作業が行われ、2001年にアクロポリス・ラリーで優勝したときのマルティニ・カラーに復元されている。
シルバーストン・オークションでは当初、落札予想価格が4500万から5300万円と発表していたが、フォーカスWRCの売却額としては記録的な約 6442万円で落札されている。
このマシンに加えて、もうひとつマクレー関連のオークションで注目されたのが、2001年のラリーGBでも着用していたと推測されるレーシングスーツだったが、オークション主催者によると、こちらも1万6560ポンド(およそ252万円)という高額で落札されたという。
また、シルバーストン・オークションでは同じ週末に、かつてハンヌ・ミッコラが1985年にドライブしたグループBマシンのアウディ・スポーツ・クワトロS1 E2も出品されていたが、こちらも29万2500ポンド(およそ4452万円)で落札されている。