WRC2019/01/20

ミケルセン、ドライビングスタイルを改良へ

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツで2年目のシーズンを迎えるアンドレアス・ミケルセンは、悲惨な結果に終わったシーズンの流れを変えるために、マシンのセットアップやドライビングスタイルを根本的に変えるつもりであると明かした。

 ミケルセンは2017年末、大きな期待をもってヒュンダイに迎えられたが、昨年はスウェーデンの3位が唯一の表彰台となり、ドライバーズ選手権でも6位にとどまるなど、チームのタイトル争いにも貢献できずにシーズンを終えている。

 ミケルセンは、とくにターマックにおいては自身のドライビングを変えなければパフォーマンスを向上させることができないと語った。

「グラベルではだいたいいい仕事ができたが、ターマックでは苦戦を強いられた。いろいろなことを学んだから、新たな考えで新シーズンを迎えることになる」とミケルセン。

「僕は昨年、ずっと慣れ親しんだ走りにしようとしてセットアップを変えようとしていたが、このマシンの特性のままにドライビングを変える必要があるかもしれない。すでに5年間そうしているチームメイトたちのようにね。彼らの走りをコピーしようとしているし、同じような戦い方をしたいと思っている。マシンがあるがままにね」

 ミケルセンは、ドライビングスタイルを変えるためのヒントを求めて、チームメイトのティエリー・ヌーヴィルやダニエル・ソルドのデータとインカー映像を分析してきたと明かした。

「マシンのセットアップもそうだが、コーナーへアプローチもかなり違っている。僕は少しブレーキングを遅くして、ターンインするためにブレーキを残したままにしてきた。マシンのセットアップはよりよいターンインのためだったが、それにはかなりのグリップが犠牲になった。その違いは簡単に見えるが、僕は10年間、このアプローチで走ってきたからスタイルを変えるのは大変なんだ」

 ミケルセンは、彼がヒュンダイでフル参戦のチャンスをもつことに批判があることを知りつつも、運命を好転させることができると信じている。

「いい年と悪い年があることはスポーツではおなじみのことだ。昨年は僕にとってもっともチャレンジングなシーズンだったが、全力を注いで戦いに向かえばきっと結果は好転するはずだよ」