WRC2021/01/22

ミケルセンが圧巻の速さでWRC2初日をリード

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 ラリー・モンテカルロのWRC2カテゴリーでは、TOKスポーツ・ワールドラリーチームのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)が変化に富んだコンディションの中、落ち着いた走りで8.9秒をリードして木曜日のステージを終えている。

 今季すべてのラリーに勝利すると誓っている彼は、最初のサン・ディスディエ〜コールで10.1秒差をつける圧巻のタイムでトップに踊り出る。

 そして、2つ目のこの日の最後のステージではより慎重なアプローチに徹したミケルセンはそのアドバンテージを若干縮めているが、彼は自身のパフォーマンスには満足しているようだ。

「いいスタートが切れたよ。2つ目のステージでは持っていたスノータイヤを使用しないと決めたが、コンディションが非常に難しかった。後になって考えるとそれは間違った選択だったかもしれない」とミケルセンは説明している。

「いいスタート、クリーンなスタートでクルマのフィーリングはとてもいいものだった。明日のタイヤ選択が非常に重要になるだろう」

 2位に入っているのはアドリアン・フールモー(フォード・フィエスタRally2)だ。彼はセカンド・ステージで完璧なリズムを掴むことに成功し、一部のWRCランナーたちを抜き去る最速タイムを記録している。

 その17.1秒後方の3位にはニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が続いているが、彼はモンテカルロをポイント獲得イベントとしてノミネートしておらず、モヴィスポーツのためのチーム選手権ポイントのみにノミネートしている。

 グリアジンの後方5.1秒差にはオリヴァー・ソルベルグ(ヒュンダイi20 R5)が続いているが、彼もここではドライバー及びチーム選手権についてもノミネートしていないためポイント対象外となる。

 エリック・カミリー(シトロエンC3 Rally2)はグリアジンから12.7秒差で4位、そしてマルコ・ブラチア(シュコダ・ファビアRally2エボ)は1分12秒3と大きく遅れての5位でこの日を終えている。

 6位にはターマックでの経験不足を克服しながらブラチアから43.6秒遅れてショーン・ジョンストン(シトロエンC3 Rally2)が続き、エンリコ・ブラゾッリ(シュコダ・ファビアRally2エボ)は最初のステージでストップして数分間をロスし、最終的にトップから12分04.3秒差の最後尾でフィニッシュしている。

 一方、プライベーターのためのWRC3は、ヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)がオープニングステージで、ライバルを10.2秒も上回るタイムを叩き出してリードを奪い、最終的にニコラ・シアマン(シトロエンC3 Rally2)に7.6秒の差をつけて木曜日のレグを終えている。

 シアマンのわずか1.5秒差の後方にはフランス・チャンピオンのヨアン・ボナート(シトロエンC3 Rally2)が続いている。ボナートは、雨となったオープニングSSでは不安定な路面のなかで手こずったが、モンテカルロでの経験を生かして、明日は追い上げが期待できそうだ。