WRC2022/02/28

ミケルセンがWRC2開幕連勝、選手権リードを拡大

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 トークスポーツWRTのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアTally2エボ)は、オーレ・クリスチャン・ヴェイビー(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)との3日間の戦いを繰り広げ、ラリー・スウェーデンのWRC2優勝に輝いた。

 金曜日の最後のステージまでリードしていたヴェイビーがジャンクションでエンジンを止めたことで、リードをミケルセンに明け渡した。

 ヴェイビーは土曜日、ミケルセンから首位を奪い返す速さをみせたが、トリッキーなコンディションのなかでミケルセンがふたたびリードを奪い、10.9秒のリードで最終日を迎えていた。

 しかし、ラリーはこのまま簡単にミケルセンの勝利で終わったわけではない。日曜日の朝、連続して2つのステージでベストタイムを奪ったヴェイビーがミケルセンとの差を4.8秒に縮めることに成功した。だが、ヴェイビーは続くヴィンデルン・ステージの2回目の走行でスピンのために17.3秒をロス、ミケルセンが22.1秒リードして最終ステージを迎えることになった。

 ミケルセンは、それまで温存していたスタッドタイヤを武器にして最後のパワーステージを制し、ヴェイビーに23.2秒差をつけてラリー・モンテカルロに続く連勝を果たすことになった。総合でも7位となった。

「僕のキャリアの中でも最高の戦いだった」とミケルセンは喜んだ。「オーレ・クリスチャンは素晴らしいラリーをしてくれた。この12ヶ月間、彼は本当にたいへんな時期をすごした。だから、彼がここに来て、このような良い結果を出してくれて本当にうれしいよ」。

 ヴェイビーはまた、友人でもあり、ライバルでもあるミケルセンに賛辞を送り、こう付け加えた。「アンドレアスとの戦いは最高にクールだったし、彼がラリーにおける僕のメンターだったことを考えると、今の僕があるのは彼のおかげだよ」

 また、3位につけていたニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRally2エボ)がSS18でスノーバンクでスタックする波乱に見舞われ、Mスポーツ・フォードのヤリ・フットゥネン(フォード・フィエスタRally2)がエゴン・カウール(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)に10.6秒差をつけて3位表彰台を獲得している。

 ゲオルグ・リンナマエ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)は5位でフィニッシュ、エーリック・ピエタリネン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)に17.8秒差をつけてWRC2ジュニアで優勝を飾っている。