WRC2025/06/29

ミュンスター、技術的問題でサービスでリタイア

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 グレゴワール・ミュンスターは、アクロポリス・ラリー・ギリシャでの堅実な走りをみせてトラブルにも耐えていたが土曜の夜のサービスで解決不可能な技術的な問題が見つかったためラリーからの撤退を余儀なくされることになった。

 ミュンスターは初日に小さなパンクはあったものの、サイドブレーキの問題以外には深刻なマシントラブルもなく総合順位で6位につけていた。

 だが、ミュンスターは土曜の夜遅く、自身のソーシャルメディアチャンネルを通じて、ラリーからリタイアせざるを得なくなったと発表した。

「今夜は厳しい知らせがある。夜のサービスで技術的な問題が発覚したため、明日の朝のスタートができないことになった。受け入れるのは難しいが、3週間後にはもっと強くなって戻ってきたい!」とミュンスターは投稿した。

 週末の戦いを通して、ミュンスターは自身の戦略を貫き、辛抱強く走り、ギリシャの過酷なステージを乗り切ることを目指していた。土曜日には、ハンドブレーキが機能しない状態でレースをしなければならず、その日の最終ステージで、またもや技術的な問題の兆候が見られたことを彼はステージエンドで報告していた。

「今は別の問題が発生している。とにかく何とか切り抜けようとしている」と、ミュンスターはその時語っていた。

 ミュンスターにとって、フル参戦2年目のシーズンは決して順調とは言えず、今回のリタイアは痛手となった。3月のサファリ・ラリーでは5位になったものの、スウェーデンとポルトガルではわずかなポイントしか獲得できていない。ギリシャでは、少なくとも6位は確保できるはずだった。