WRC2018/08/07

ミーク、MTBのピレネー縦走レースで驚愕

(c)La Purito Andorra

 クリス・ミークは、先週末に行われたピレネー山脈の山々をマウンテンバイクで縦走する競技、ラ・プリト・アンドラ・サイクル・ツアーに参加、走行距離140km、最高到達地点5200mというタフなチャレンジで無事に完走を果たした。

 体力に自信があったにもかかわらず、ミークは完走したときにあまりにもヘトヘトだったことを驚くとともに、友人のオスカー・ランツァが腕だけの力でこのタフなチャレンジを成功させたことに心底驚愕している。

 スペイン・ホンダのワークスのモトクロス・ライダーだったランツァは、脊椎を損傷する事故を起こして下肢に障害をもったあとも、さまざまなアドベンチャーに挑戦しているアスリートであり、今回も腕でこぐ特殊な改造が施されたマウンテンバイクで競技に参加、見事、ミークともどもに完走を果たしている。

「僕にとって144kmと5200mの戦いはとてもきつかった。おまけに38度の猛暑だ。でも、そんなのたいしたことない。友人のオスカー・ランツァは、腕だけでこぐバイクで完走したんだ!これこそ伝説だよ!」とミークは語った。

「彼こそ伝説だよ! 僕もぜーぜーいいながら走ったけど、僕のがどんな穏やかな苦痛だったことか! 腕だけの力で僕らと同じ頂上まで登りきっているのを知ると、今日の痛みなんて些細なものだと気付かされる。言うまでもなく彼だけでなく他の障害をもっているすべてのアスリートたちのチャレンジはすごい。僕はいま、本当に謙虚な気持ちだよ!」

 このラ・プリト・アンドラ・サイクル・ツアーには、以前にシトロエンでのチームメイトだったクレイグ・ブリーンとスコット・マーティン、さらにセバスチャン・マーシャルも出場していた。