WRC2018/03/09

ミークがシェイクダウン最速、ローブは10番手

(c)Citroen

(c)Toyota

 世界ラリー選手権(WRC)第3戦ラリー・メキシコのシェイクダウンが8日に行われ、昨年にこのイベントで優勝を飾っているシトロエン・レーシングのクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が3分41.0秒のトップタイムを奪った。

 シェイクダウンはレオンの北15kmに位置するジャノ・グランデの5.31kmのステージで朝9時からスタートした。青空が広がっているが、気温はまだ15度とそれほど高くない。

 シェイクダウンの1回目の走行では9番手でコースインしたエルフィン・エヴァンス(フォード・フィエスタWRC)が3分45.9秒のトップタイム、0.8秒差の2番手タイムは7番手でスタートしたクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が続き、後方からスタートしたドライバーたちが好タイムを並べることになった。

 選手権リーダーとして一番手でスタートしたティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)は7.6秒遅れの7番手だったのに対して、2番手でスタートしたセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は3.4秒遅れとロスタイムを最小限に食いとどめて3番手につけて発進することになった。

 路面がクリーンになりはじめた2回目の走行でもヌーヴィルはタイムを伸ばせず、エヴァンスを0.4秒上回ったにすぎないが、オジエが自身のタイムを4.5秒縮めて2番手に順位を上げるなか、ミークも自身のタイムを4秒縮めてトップに浮上することになった。

 ミークは3回目の走行でもほかのドライバーを突き放す3分41.0秒のタイムを叩き出し、これがシェイクダウンの最速タイムとなった。

 また、3回目の走行でそれまでタイムが伸びなかったヌーヴィルが自身のタイムを5秒近く上回る、ミークから0.4秒差の2番手タイムを記録することになった。3回の走行を行ったオジエはヌーヴィルから1.4秒遅れの3番手タイム、5回の走行を行ったオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がオジエと同タイムで並ぶことになった。

 タナクと0.3秒差の5番手タイムにはヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)、0.1秒差の6番手にはエヴァンス、さらに0.1秒差でアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)、その0.1秒後方にもダニエル・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)とテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)が8番手タイムで並ぶことになった。

 2013年のアルゼンチン以来となるグラベル・ラリーに挑むセバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)は、1回目の走行では14.4秒遅れの11番手タイムというスローペースで発進したが、最終的には4回の走行を行ってトップのミークから2.6秒差の10番手のタイムとなっている。

 また、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は3回目の走行で右フロント・サスペンションを壊したため、続行を断念している。

■シェイクダウンタイム(P1ドライバー)
1. K.ミーク 4分41.0秒
2. T.ヌーヴィル 4分41.3秒
3. S.オジエ 4分42.8秒
-. O.タナク 4分42.8秒
5. J-M.ラトバラ 4分43.1秒
6. E.エヴァンス 4分43.2秒
7. A.ミケルセン 4分43.3秒
8. D.ソルド 4分43.4秒
-. T.スニネン 4分43.4秒
10. S.ローブ 4分43.6秒
11. E.ラッピ 4分49.5秒