WORLDWIDE2025/03/31

ミークが第2戦もソルドを破って連勝

(c)Kris Meeke

(c)Hyundai Portugal

 二人のスーパースターの対決は、ふたたびクリス・ミーク(トヨタGRヤリスRally2)の勝利で再び幕を閉じた。

 ポルトガル・ラリー選手権第2戦のカジノ・デ・アルガルヴェ・ラリーが先週末に行われ、ミークがダニエル・ソルド(ヒョンデi20 N Rally2)に13.3秒差をつけて優勝を飾っている。

 今季のポルトガル選手権は、二人のWRC元ファクトリードライバーがフル参戦することで話題となっている。シーズン開幕戦のラリー・デ・ファフェを制したミークは、アルガルヴェ・ラリーでも金曜日のオープニングステージからリードを奪うことになったが、ソルドは初日の2つ目のステージでターボの問題に見舞われ、ミークに50秒も遅れをとってしまった。

 しかし、ソルドは土曜日の6つのステージすべてにおいてトップタイムを奪って猛烈な追い上げを見せたが、ミークが逃げ切って優勝を飾り、ソルドは13.3秒遅れの2位まで追い上げてみせた。

「アルガルヴェ・ラリーで優勝した。これで2戦2勝だ。ラリー全体でコースープナーを務めるのは大変な挑戦だった。コドライバーのスチュアート・ラウドン、トヨタ・ポルトガルのスタッフたち、そしてチームに心から感謝したい。さあスーパーボック(ポルトガルのビールブランド)だ」とミークはインスタグラムに記している。

 ソルドは2位となったものの、i20 N Rally2の進化版である「ステップ2」にとってポジティブな速さを確認できたと語っている。

「アルガルヴェ・ラリーで2位でフィニッシュした。昨日はターボホースのトラブルで14位まで落ちてしまったが、今日はポジティブな一日になった! 6つのステージのうち6つでベストタイムを記録した。それだけにあのトラブルで50秒遅れてしまったのは本当に残念だった。それでも、優勝したクリス・ミークとの差を13秒まで縮めることができた!  とても楽しい時間を過ごせたし、ポイント獲得に重要なパワーステージでも勝利することができたので満足だよ」とソルドは自身のインスタグラムに記している。

 3位になったのはゴンサロ・エンリケス(ヒョンデi20 N Rally2)はトップから1分半以上遅れてゴールしたが、それでも、彼は7度ポルトガル・チャンピオンに輝いたアルミンド・アラウジョ(シュコダ・ファビアRS Rally2)を0.9秒差で破って表彰台を獲得した。

 ポルトガル選手権は5月初旬にアマランテ周辺で開催されるラリー・テーハス・ダボボレイラへと続く。