WRC2019/05/13

ミークに1分のペナルティ、10位へと降格

(c)Toyota

 ラリー・チリのスチュワードは、トヨタGAZOOレーシングWRTのクリス・ミークが土曜日に破損したフロントウインドスクリーンを、修理が禁止されているコントロールゾーンで取り外したことがスポーティングレギュレーション違反に該当するとして、1分間のペナルティタイムを課すことを決定した。これにより8位でフィニッシュしたミークは10位へと順位を2つ下げることになった。

 ラリー・チリの二日目を5位でスタートしたミークは、SS7リオ・リアの2.4km地点で横転、フロントウインドスクリーンを破損するなどマシンにダメージを負いながらもどうにかステージエンドに辿り着き、マシンの応急修理を行ってSS8マリア・ラス・クルーセスへと向うことになった。

 ミークによれば、当初、ウインドスクリーンにはひびが入って歪んでいただけだったが、スタート前のタイムコントロール(TC)にチェックインした際には、完全に壊れてダッシュボードまで垂れ下がってしまっており、そのまま走行した場合には危険だと判断、急遽、取り外してステージを走行したと説明している。

 ステージのスタート前のTCからスタート地点までのコントロールゾーンではこうした修理のための作業が禁止されており、スチュワードは規定に抵触しないようにこうした作業をロードセクションで行うことができたとして規定に従ってミークにペナルティを課すことを決定している。

「セブ(=セバスチャン・マーシャル)と観客を安全に保つための作業によって1分のペナルティを与えられたことに非常に不満を感じている。ウインドスクリーンをそのままにしておこうとしたが、割れがひどくなってしまいタイムコントロールで壊れてしまった。みんなの安全のために取り外すしか方法がなかった。ペナルティには理解できないよ」とミークは不満を述べている。