WRC2017/06/10

ミーク横転、またしても首位からリタイア

(c)Rally Italia Sardegna

 ラリー・イタリア・サルディニアは波乱のスタートを迎えており、シトロエンのクリス・ミークがまたしてもラリーをリードしていながら横転、ラリーを終えることになってしまった。

 ミークは金曜日のオープニングSSのテッラノーヴァでベストタイムを奪って首位に浮上、いったんユホ・ハンニネンに首位を譲ることになったが、SS4トゥーラでこの日2度目のベストタイムを獲得、ふたたび首位に立っていた。

 しかし、彼はSS5テルグ〜オージロの4.6km地点で横転、しばらくストップしたあと走りはじめたが、ボディの右側やボンネットからルーフにかけて激しいダメージを負い、8分近くをロスしながらどうにかステージをフィニッシュすることになった。

 アルゲーロのサービスに戻ったミークはがっくりと肩を落としながらも、WRCライブのインタビューに応じてアクシデントの状況を説明した。

「4速で走行していた。路面はラフで右リヤをバンクに接触してしまい、ルーフを下にしてクルマがひっくりかえってしまった。すべてが快調だったし、ばかげたことをやろうとしてやっきに攻めていたわけでもなく、落ち着いていたんだ。だが、これがこのザマだ。それでも十分ではなかった。なんとか戻れるといいのだけれど・・・」

 だが、メカニックが修理を開始しようとしたところ、ミークのC3のロールバーには深刻なダメージがあることが発覚、ラリーの続行を諦めざるを得なくなり、このまま彼のラリーは終わりを迎えることになってしまった。

 チームメイトのクレイグ・ブリーンもSS3のジャンプの着地で激しくフロアをヒット、ギヤボックスハウジングを壊してオイル漏れが発生してためにリタイアとなっており、シトロエンC3 WRCでの初ラリーに挑んでいるアンドレアス・ミケルセンが、いまや唯一のシトロエンの生き残りとなってしまった。

 ミケルセンは金曜日の朝のループを終えて8位につけている。