ヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)は、ラリー・イスラス・カナリアスのWRC2で圧倒的な勝利を収め、WRC2選手権の首位に立った。
ロッセルは、3日間のターマックラリーを最初のステージからリード、18ステージのうち13ステージで最速タイムを記録して快走、地元スペインのアレハンドロ・カチョン(トヨタGRヤリスRally2)へのリードをさらに広げ、最終的に29.5秒差をつけてフィニッシュした。
ロッセルは開幕戦ラリー・モンテカルロに続く2勝目を飾り、オリヴァー・ソルベルグに15ポイント差をつけて首位に立った。
「こうなると簡単そうに見えますが、決して簡単ではなかった」とロッセルは語った。「アレハンドロと彼のチームは僕をかなり追い込んでくれた。僕は道も知らないし、ここに来た時は勝利を狙えるか分からなかった。マシンは大丈夫だったけど、自分自身がどうだったか分からなかった。チーム全員に感謝する」
カチョンはWRC2総合優勝は逃したが、2位でフィニッシュ、初表彰台を飾るとともにWRC2チャレンジャー・カテゴリーで優勝を果たした。ニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRS Rally2)はカチョンから18.2秒差の3位 でゴールしている。
2022年のヨーロッパ選手権チャンピオンのエフレン・ヤレーナ(シトロエンC3 Rally2)はWRC2デビュー戦で4位入賞を果たし、ディエゴ・ルイロバ(シトロエンC3 Rally2)が5位となった。トークスポーツとともにふたたびWRC2の王座を獲得することを狙っているエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRS Rally2)は前日のパンクによって失意の6位に終わっている。
また、トヨタGAZOOレーシングWRCチャレンジプログラムの山本雄紀(トヨタGRヤリスRally2)は8位で最終日を迎えたが、ゴール目前のSS17でリタイアとなっている。メカニカルトラブルで土曜日にデイリタイアを喫した小暮ひかる(トヨタGRヤリスRally2)は最終日にリスタート、16位で完走を果たしている。
また、福永修(シュコダ・ファビアRS Rally2)も17位でフィニッシュ、WRCマスターズカップで3位表彰台を飾っている。