WRC2018/04/12

ラッピ、コルシカのパワーステージで勝利

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのエサペッカ・ラッピは、ツール・ド・コルスで衝撃的な追い上げみせたが、最終日に惜しくもパンクによってポディウムバトルから後退して6位に終わることになった。それでもパワーステージでトップタイムを奪うなど、ドライの高速ターマックで印象的なスピードをみせた。

 ラッピは雨の影響が残る金曜日のオープニングSSのラ・ポルタで43秒を失い、9位でスタートすることになったが、コンディションがドライになるにつれてペースをアップすることになった。圧巻は二日目、すべてトップ3内のタイムで4位まで躍進、3位のクリス・ミークを1kmあたり0.21秒上回り、計算上、最終日には逆転で表彰台に立てるチャンスもあったが、55kmのヴェッロのステージでパンクすることになった。

 それでもラッピは、思い切り走れば、誰より速く走れることをパワーステージで証明、ターマックでの最高の手応えを残してコルシカを終えることになった。ラッピがパワーステージを制するのはスウェーデンに続いて今季2回目だ。

「ドライバーとしても、チームにとっても今回のラリーから学んだことはたくさんあった」とラッピは語った。

「土曜日はいいセットアップを見つけることができ、本当に完璧な1日だった。そして今日の最終日も速さはあったが、残念ながら小さなミスをしてしまった。責任はすべて僕にある。恐らくリヤタイヤがまだ少し冷えていたと思う。リヤのグリップを失い、外側の縁石にタイヤを当ててしまい、ホイールのリムが一部破損しタイヤが外れかけたので、クルマを止めてタイヤ交換をしなければならなかった。しかし、その後のパワーステージでは自分の予想以上に高いグリップが感じられたので、思いきり走り、ベストタイムを出すことができた」