Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームに移籍して新シーズンを迎えるエサペッカ・ラッピとコドライバーのヤンネ・フェルムは、これまで乗っていたシトロエンC3 WRCから乗り換えたフォード・フィエスタWRCがすぐに自信をもってドライブできるマシンだったと感じている。
ラリー・モンテカルロに過去4回参戦した経験を持つフィンランド出身のラッピはこのイベントではいつ何が起きるか分からないことを知り尽くしている。彼は、昨年の12月にグレイストークフォレストで行われたテストで初めてフィエスタWRCをドライブし、そして先週行われたラリー・モンテカルロにむけたテストでふたたびフィエスタをドライブしている。新しいマシンに親しむには限られたテストだが、彼は自信を持つことができたと語っており、エキサイティングな新シーズンのスタートに向けて準備を整えることができたと感じている。
「シーズン開幕戦のモンテカルロは常に難しいが、スタートするのを楽しみにしている」とラッピは語った。
「フィエスタは乗ってすぐから非常にロジカルでドライブしやすいと感じることができたよ。そしてそれは、常にドライバーに多くの自信を与えてくれる。(C3は)ターマックでずっと苦しんできたので、これからは速くいけると確信しているし、テストでつかんだ自信を本番でも生かせることを願っているよ」
ラッピはフィエスタのターマックにおけるコーナリングを絶賛している。
「フィエスタはかなり非常にしっくりしたマシンに感じる。少なくともターマックでのテストではね。グレーストークの最初のテストは数kmだったが、(グラベルでも)フィーリングは良く、運転が快適だったよ」とラッピは語った。
「ターマックでのターンは本当にいいよ。単にターンインのことだけを意味しているのではなく、クルマがラインを保持する方向にあるんだ。僕はそのようなフィーリングを感じたことはこれまでになかったよ」
「テストの道路は、前日にテーム(・スニネン)が走った同じ道であり、インカットによってダートがかきだされて本番さながらにリアルさをとどめていた。クルマはこれらの厳しい条件においても予測が可能な動きだった。ヒヤリとすることなど何もなかったよ」
ラッピにとってモンテカルロは3年連続で異なるマシンでの参戦となる。彼は以前よりずっとモンテでは自信があると語っている。
「一昨年はパワーステージでミスを犯すまで4位だったし、(エンジンを壊した)昨年は最高な結果とはいかなかったが、モンテへの自信は走るたびについてきている。クルマを少し理解しなければいけないことはたしかだが、去年よりも自信があるし、現実的にもまともな場所にいると思う」
「もちろんモンテは常に難しく、何が起きるか分からないイベントだ。モンテでは一つのステージの中にウェットな道路、ドライな道路、凍った道路、フルスノー、そして時にはそれら全てが混在する! このラリーに多くの敬意を払う必要があるが、僕たちは新しいチームとマシンで強力なスタートを切りたいと思っている。テストではそうしたミックスの路面を走っており、さっきも言ったようにマシンはそのような変わりやすいコンディションにおいても良いフィーリングだった」