TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラは、初めてドライブしたときからヤリスWRCの可能性を感じており、セッティングを詰めていってシーズン第5戦のアルゼンチンあたりで表彰台にチャレンジできたらうれしいと語った。
ラトバラは先週火曜日にヘルシンキで行われたトヨタの2017年参戦体制発表会の前にすでにコルシカで初めてヤリスWRCのテストを行っている。さらに発表会の翌日からは南フランスでのテストが再開され、彼はターマックとグラベルにおいて3日間のテストに取り組んでいる。
ラトバラはヤリスのシャシーについてはやるべき作業があると感じているものの、エンジンについては素晴らしいパワーだという印象をもっている。
「僕が最初にコルシカでテストした時点で、エアロダイナミクスは非常にうまくいっていると感じた。ブレーキングも非常に良い。また、エンジンパワーもいい感じだ」とラトバラは語った。
「まだまだシャシーについてはやるべき作業があることなのは確かだが、チームは10月以降、ターマックのテストに集中して取り組んでいる。この路面でのサスペンションは、基本的に、最も速いのは何か、最善の方法を試すにはどうしても時間が必要だと思う。センターディファレンシャルも新しくなっているからね。これからのテストを通じて、どうしたらいいか、いろいろ試してみるよ」
新たに参戦するチームにテスト日程の制約はないため、トヨタはヘルシンキでの発表会以降、休みなく年末ぎりぎりまでテストスケジュールを組んでいる。ラトバラは開幕戦までにテストで忙しくなることを覚悟している。
「発表会の週は土曜日までテストだ。クリスマスはフィンランドで3日間は過ごすだろうけど、恐らくモンテカルロまでにはスノーで3回、グラベルで1回、ターマックで3回のテストになるだろう」とラトバラ。
「もしモンテカルロのコンディションがスリッパリーな場合は、より多くのチャンスがあると思う。だがもしターマックが完全なドライなら、僕はあまりテストする機会が持てないので、どうなるかは分からない」
「最初の3つのラウンドではトップ5に入れれば非常に満足だ。その後はコルシカだが、それは挑戦的なイベントだ。そして、もしアルゼンチンで表彰台を獲得できれば、それは非常に良いだろう」