WRC2017/04/28

ラトバラ、シェイクダウンでトップタイム

(c)Toyota

 2017年世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンチンのシェイクダウンが木曜日に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が4回目の走行でヒュンダイ・モータースポーツのヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)を0.1秒上回る4分02.0秒のトップタイムをマークした。

 アルゼンチンのシェイクダウンはサービスパークが置かれるヴィージャ・カルロスパス近郊の6.01kmのグラベルステージで朝8時からスタート、ヒュンダイのダニエル・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)のトップタイムで始まることになった。

 シェイクダウンは、急病で倒れた観客を病院に搬送するために1時間近く中断した後で2回目の走行が行われたが、集中力と速さを維持したソルドが自身のタイムを4.8秒更新してトップを守り、チームメイトのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20クーペWRC)が1.8秒差の2番手タイムで続くことになった。

 しかし、3回目の走行で昨年のウィナーであるパッドンがタイムを伸ばせないソルドを抜いて一番時計を奪い、このままヒュンダイ勢が1-2-3でシェイクダウンを制圧するかに見えた。だが、多くのドライバーが規定の3回の走行でシェイクダウンを切り上げるなか、それまで5番手タイムにとどまっていたラトバラが4回目の走行を行って0.1秒差でパッドンを逆転、3台のヒュンダイを抑えてトップタイムをマークすることになった。

 2番手のパッドンから0.1秒差でソルド、さらに0.4秒差とヌーヴィルが続いており、トップ4がわずか0.6秒以内にひしめく大接戦となっている。

 一番手のポジションからスタートする選手権リーダーのセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は1回目の走行では路面の掃除に苦しんで5.3秒遅れの7番手にとどまった後もヒュンダイ勢を上回ることができず、ヌーヴィルから0.4秒遅れの5番手に止まることになった。

 スウェーデン以来の登場となるマッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタWRC)が5回の走行を行い、オジエから0.4秒差の6番手で続き、前戦ウィナーのクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)は7番手でシェイクダウンを終えている。

■シェイクダウンタイム
1. ヤリ-マティ・ラトバラ 4分02.0秒
2. ヘイデン・パッドン 4分02.1秒
3. ダニエル・ソルド 4分02.2秒
4. ティエリー・ヌーヴィル 4分02.6秒
5. セバスチャン・オジエ 4分03.0秒
6. マッズ・オストベルグ 4分03.4秒
7. クリス・ミーク 4分03.5秒
8. クレイグ・ブリーン 4分04.4秒
9. オット・タナク 4分05.3秒
10. ユホ・ハンニネン 4分04.6秒
11. エルフィン・エヴァンス 4分04.8秒
12.ロレンツォ・ベルテッリ 4分15.2秒